バイリンガル子育て相談2020

ここでは2020年7月におこなわれた「COVID-19後のニューノーマルで期待される新言語教育の可能性」のZOOM会議に参加された方から寄せられた質問に答えていきます。

 

子供が2歳になるタイミングでアメリカに移りますが、母国語、つまり日本語が定まっていない状態で、プリスクールなどに入れた場合に、日本語の習得に障害を来さないでしょうか。
 
私自身、3歳前に英語圏に住み、英語の保育園に行ったので、一時的に日本語の習得が遅くなったのではと心配されて時期がありました。
 
この質問をされた方が移住なのか短期駐在なのかがわからなかったのですが、もし短期駐在で就学前に日本に帰るのであれば、多少日本語の発達が遅れてもそれほど心配しなくても大丈夫な気がします。もちろん個人差、適性などありますが、プリスクールはそれほど時間も長くないでしょうし、ご家庭で日本語のインプットがたっぷりあれば問題ないのではと思います。
 
もしこれから永住で、まずは日本語でしっかり母語を確立してから英語に慣らしていきたいと考えていらっしゃるなら、2−3歳の時はまだ日本語のプリスクールかご家庭での子育てでもいいかもしれません。
 
最近、2−3歳ですでにひらがなやアルファベットが読めて書けるのが当たり前のような風潮がありますが、実は日本国内の日本語モノリンガルでも、ひらがなの習得の平均は幼稚園の年長から小学1年生の一学期となっています。大阪の教育大学の調査では、子供のひらがなの習得は「できるかできないかの二極で、ある子供は「あ〜こ」までが書けるというようなことはない」と言うことでした。そしてひらがなを習得する頃にはかなりの語彙数があり、聞いた言葉をひらがなで書く場合、まったく知らない単語というのは少なく、いわゆる生活の基礎語彙は習得している状態だそうです。
 
英語のアルファベットに関してですが、1文字と音(読み方)の対応ができるようになるのは非常に早いのですが、英語のスペルは日本語の漢字のようなものなので、基礎語彙(1000くらい)が読めるようになるのは5−6歳、つまり小学校に入る頃のようです。
 
今まで、何度も書いていますが、あまりまだ音声の習得が不十分な早い時期に文字の指導をしてしまうと、言語習得に支障をきたすことがあるので、できるなら英語のプリスクールでも早くからお勉強させるのではなく、たっぷり遊べるところをおすすめします。アメリカにある日本語のプリスクールでも英語(アルファベット)を教えるところがあって中には日本語のひらがなと英語のアルファベットの両方を教える学校もあります。子供が興味を持って楽しくできるならいいのですが、そんなに早くからやらなくてもいいのでは、と私は思います。
 
 

 

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