今月末に、バイリンガル子育てについての情報交換会をズームでおこなうので、その準備をしています。

気がつけば、3年近くこのブログを続け、投稿記事数も1000を超えました。

たくさんの方に読んでいただき、心から感謝しております。

 

もしこの私の拙いブログを読んでくださっている方が「自分の子育ての参考にしたい」と思ってくださっているとしたら、一番大切なのは幼少期のことではないかと思い、振り返って記事を書いています。

 

バイリンガルについての講演やお話会をさせていただくと、よく
 
「子供の現地校での成績が気になります。家庭でも現地語で話したほうがいいですか。」
 
という質問をされます。
 
これはご家庭が、何に重点を置いてどのような子育てをされたいかによって変わってきます。
 
質問された方のように「選択肢」がある場合もあるし、ない方もいらっしゃると思います。
 
国際結婚をされていて、両親の母語が異なり、さらに現地でお子さんが通う学校で使用されている言語が違う場合があります。私の知り合いの例をあげると、ご主人がオランダ語母語話者、奥様が日本語母語話者で、アメリカで生活し、お子さんは英語で教育を受けています。このような場合には、夫婦間(家族)の共通言語は「英語」のみで、教育を受ける言語と同じですが、両親のどちらの母語でもありません。このような場合には子育ての言語が母語以外になります。
 
また両親の母語が異なるが、1人の親の母語が現地で使用されている言語である場合があります。ご主人が英語母語話者で奥様が日本語母語話者でアメリカで生活している人はこのパターンになります。この場合、ご夫婦のそれぞれの言語能力が家庭内の言語使用にかなり影響を及ぼします。例えば奥様が英語が堪能なのにご主人は日本語がほとんどわからない場合、家族は「英語」でコミュニケーションを取るしかないわけです。
 
上記の例だと子供が日本語を聞く、または話すのは、日本語母語話者の親と子供が2人きりの時に限られてくると思います。
その時間がどれだけあるかによって「日本語の習得度」が変わってきますが、子供に自分の母語を習得してほしい、維持してほしい、と考えるなら、赤ちゃんの時から幼少期は特に1対1で、自分の母語を使って子育てをすることをおすすめします。
 
逆に最初の質問をされた方のようにご夫婦が共に日本語母語話者で、英語圏や他の言語圏で生活していて、家庭内では日本語のみで生活をしている方もいます。例えば、アメリカで初めて学校に入るまでほとんど英語を話さないで生活していたお子さんは最初の数年は英語の遅れがあるかもしれません。そのため5−6歳になってから、親があせって「家でも英語で話さないと学校についていけなくなるのでは」と心配されることがあります。
 
一般的に日本で教育を受けた保護者の方は「英語ができない=学力が低い、クラスについていけない」と思い込み、なんとか英語力をあげようとしますが、親が家庭で英語を使い始めたら効果が出るというわけではありません。
学校にESLサービスがあれば、フル活用するといいです。いわゆる生活言語を子供が理解していないと感じるなら、親がボランティアで現地校の教室に入ったり、先生に「家庭内で何をしたら学力があがるか。」を相談してみるほうが、いきなりある日を境に親が子供に英語で話しかけるより効果があります。
 
最後に日本で「英語子育て」をしたいと考えている方からご相談を受けることがあるのですが、日本に住んでいる日本人家庭のお子さんが家庭で英語を学ぶのと、家族内に英語母語話者がいて学ぶ場合、英語圏で生活していて学ぶ場合にはまったく条件が異なるので、この例についてはあとで、くわしくかきます。

 

 
 

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