私はとても幸運なことに、アメリカ生活28年の間に盗難にあったことは数えるほどしかありません。
夫は私よりアメリカ生活が10年くらい短いのに、何回も盗難にあっています。
我が家のガレージからキャビネット(すごく重い鉄製のもの)を丸ごと持っていかれたことがありましたが、それは夫の工具入れで私のものは入っていませんでした。
注文した食材が箱ごと盗まれたり、荷物が届かなかったことはありますが、そういう場合にはたいてい金額が返ってくるか再配送してもらえます。
私が日本から引率していたホームステイツアーは「ロサンゼルス近郊」という名称でしたが、ロサンゼルス市どころかロサンゼルス郡(カウンティ)でもなく、かなり離れたところでした。けれどツアー会社は比較的、治安のいい場所を選んでいたはずだし、実際ホストファミリーは裕福な感じの人が多かったです。
けれど本当に残念なことに、ツアー中に盗難に遭ってしまう子が何人もいました。
最初の年は20人近くの中学生を引率しました。そのツアーはとても高額で確か100万円近くしたと思います。そんなツアーに参加できる家族の子供は、高価な持ち物や高額のお小遣いを持たせていました。
当時は「トラベラーズチェック」というのがあって、盗難にあっても番号を控えていれば再発行してもらえました。
たいていツアー会社は「お小遣いはトラベラーズチェックで」と指示していましたが、中には現金を持ってきている子もいました。
私は自分が大学生の時、アメリカ旅行中、たまたま知り合った他の大学生グループと一緒にユニバーサルスタジオに行き、そのグループの1人がカメラが入ったバッグを盗まれてしまった経験がありました。そのため、引率したグループの中学生には観光地に行く時は置き引きに注意するようによく言い聞かせていました。
このツアーは「ロサンゼルス観光つき」だったので、ステイ先はサンディエゴより南の街だったけれど毎週のようにロサンゼルス方面への観光ツアーがありました。そのうちの一つがナッツベリーファームでした。
今ではシックスフラッグスという遊園地チェーンの1つになり、絶叫系の乗り物が多いのですが、当時は割とゆったりしたノスタルジックな雰囲気の遊園地でした。
片道2時間近くのバス旅行だったので、みんなけっこう疲れていたのだと思います。それに慣れない外国での生活で注意力も落ちていたのかもしれません。この遊園地で3人の子がお金や持ち物を盗まれてしまいました。
トラベラーズチェックは再発行してもらえるとはいうものの、都市部のツアーデスクなどに行かないと手続きができず、結局は日本に帰ってからツアー会社が手続きをするということになりました。トラベラーズチェックを盗まれてしまった子は、その後、あまりお土産も買えなかったと思います。
カメラやビデオカムを盗られてしまった子もいました。
また非常に残念だったのは、ホームステイ先での盗難もありました。
せっかく初めての海外旅行で、このようなことがあったらアメリカそのものを嫌いになったり、危険な場所だと思って近寄らなくなってしまうかもしれません。
よくこのような不運にあうと「注意不足だったんじゃないか」とか「日本の自分の家にいるような感覚で過ごしていたからだ」と被害者を責めるようなことを言う人がいますが、どんな場合にも悪いのは「盗む人」であって、被害にあった人を責めるべきではないと思います。
私や娘も旅先で注意不足で何かを失くしたり、置いてきてしまうことがよくありました。ただ日本の場合、ほぼ100%出てくるので、安心しきっていますが、アメリカでは「なくしたものは絶対出てこない」と思っているので注意深くなっているかもしれません。
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