9月から年末にかけて、本の出版に向けてのデータ収集、分析、執筆にかなりの時間をかけていますが、やっと一つのプロジェクトが終わりました。
これは、自分の教え子(大学生)が日本語で書いた小説を出版するプロジェクトです。今時の方法でデジタル出版するのですが、このプロセスが 本当に嫌になるくらい たいへんでした。
まずは筆者である学生から、使用許可とコピーライトの契約書をもらい、私が編集(エディティング)をすると、変更事項に対して承認をもらい、学生が使用した画像などを全部取り除き、ボランティアの学生に新たにイラストを描いてもらい、またそれを使用する許可を筆者である学生からもらい....と気の遠くなる行程を経て やっと出版できるところまできました。
最後の難関は、フォーマッティング。日本語がわからない図書の司書と大学のテクサポートがフォーマットを直すので、またそれを私が直すという永遠に感じられるやりとりがありました。
このような苦労を 学生は知る由もなく、「先生、まだ本にならないんですか〜。」なんて聞いてくる学生もいますが、もう自分が書いた作品が本になることすら 忘れている子も多いかもしれません。
そして最後の最後に表紙をどうするかという話になり、本当は私は学生の写真を入れたかったのですが、様々な規制から、テーマである「東京」の写真を使うことにしました。友人に写真を提供してもらい、クレジットも入れた写真がこれです。
この写真をここに使わせていただく許可も取っています〜。
こんな表紙の日本語の小説を見つけたら、それは私の血と汗の結晶だと思ってください(笑)。
肝心の中身(小説)ですが、8つの短編小説からなり、一つ一つの小説を3−4人の学生がリレー小説の形式で書いています。
読みながら、本当に感心してしまいました。特に「継承語話者」と呼ばれる親が日本人だけれど、アメリカで育った学生たちの日本語力の高さとセンスの良さ。 もちろん中国語話者や英語話者の作品も優れていますが、いつか娘が大学生になった時、こんな風になれたらな〜という親目線で見た「継承語話者」のグループの作品が私はもっとも好きです。
バイリンガル大学生 すげ〜。
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