大学生の頃、友人に私の親戚に対する言葉遣いが「おかしい」と言われたことがあります。
私は祖母や叔母と話すとき「です、ます体」を使っていました。
もちろん、子供の頃はもっと馴れ馴れしく話していたのですが、いつしか「大人と話すときは『です、ます』体を使う」ようになっていました。おそらく我が家は親戚づきあいがそれほど、近しくなかったのだと思います。
私の両親は、娘が産まれる前に他界してしまったので、娘にとっての「おじいちゃん、おばあちゃん」は夫の両親のみでした。義母も3年前に他界し、今では日本に帰ると会う親戚は、義父ひとりです。
私は、義父と話すときは「です、ます体」で、自ずと娘も同じようにていねいに話すようになりました。
義父(娘に)「今、このテレビ 見てる?」
娘「見ていません。」
義父「じゃ、チャンネル変えていい?」
娘「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
と、こういった感じで会話を進めています。ずいぶんと他人行儀だと思われるかもしれませんが、日本語が母語でない娘には「いつ、どこで、誰と 話すとき、どんな話し方をしたらいいか。」まで、使い分けるのはハードルが高く、「叱られない丁寧な話し方」を使うのが一番 楽なわけです。
そんな娘が私の知人宅にお世話になった時、言葉遣いが丁寧だとほめられました。
そのお宅には、小学2年生のお孫さんんがいるのですが、その子の言葉遣いがひどすぎて、恥ずかしいとも言っていました。
その子は、私の友人(自分の両親よりずっと年上)を名前の呼び捨てで呼び、命令口調で話すそうです。
今、ハマっているのは「う◯こ」
それを連発するので、家族は困っているとか。
中学1年生になる我が子は、笑っているだけで、さすがに真似したりしません。
小学校低学年くらいは、親が嫌がる言葉や言葉遣いをわざと使って、大人の反応を見たりするものです。
我が子のようにバイリンガルだと どちらの言葉でも「絶対タブー」な言葉を耳にするチャンスが少なく、場違いのところで使ってしまう恐れが軽減し、そういった言葉を聞いても「面白いから使ってみよう」とは思わないようです。
我が子は、小さい頃からよく pleaseを使うように促されていました。
Give me that.
のように言うと
What do you say when you are asking?
と大人から言われて
Give me that please.
と言わされていました。
それで、その知識を日本語に転移して、「〜ください」「お願いします」を連発します。
もし、娘がもっと幼い頃から、日本語だけで話していたら、今のような言葉遣いにはならなかったと思います。
それにしても、最近の日本人の子供の言葉遣いの悪さには驚きました。
温泉やアミューズメントパークで小さいお子さんが、親(または祖父母)に向かって
「早くしろよ。」
とか
「きたねーな。」
などと言っていて、大人も叱るわけでもなく、フツーに対応していたのは、私にとっては異次元のように感じました。
そういう私は、もう日本語母語話者ではないのかもしれません。
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