先週末、日本文学者のドナルドキーン先生が亡くなったというニュースが流れてきました。

 

私は日本文学専攻ではないのですが、コロンビア大学の東アジア学部で修士を取ったので、ドナルドキーン先生のオフィスの前を何度も通ったし、お話を聞いたことは何度かありました。

 

ドナルドキーン先生がいなかったら、日本文学(特に古典文学)は今ほど多くの人に知られることはなかったでしょう。

彼が数々の日本文学作品を英訳してくれたことで、より多くの人が日本文学への興味を持つようになったと言えます。

 

文学の翻訳は、翻訳者自身の文才が大きく影響し、キーン先生のように心から「日本語の美しさ」を感じとれる人でないと、英訳された作品に「美的センス」がなくなってしまいます。

 

ドナルドキーン先生は、短歌や俳句も数多く英訳しました。彼は誰よりも「日本語」の美しさを感じとり、活かす才能があったと言われています。

 

そんなドナルドキーン先生が書いたかなえられた願い」という随筆が、日本の小学校6年生の国語の教科書の最後に載っています。日本の小学6年生は、ちょうど今ごろ、これを読むのだと思います。

 

かなえられた願い」の最後に、ドナルドキーン先生は、日本人はもっと自国のこと、日本語の美しさを知るべきだと言っています。そして、一つでもいいから自分の母語以外の言葉(外国語)を学ぶべきだと言っています。

これは、我が子のように海外で、日本語と英語で学び、2つの言語、文化の中で生きる子どもたちにとって、非常に大切なメッセージです。

 

なのに、我が子が通う補習校では、卒業式の準備で忙しく、この読み物を扱う時間がないようなのです。

こうなったら、授業乗っ取って、無理やりこれを教えたい! とまで思っているのですが、それじゃただの「モンスターペアレンツ」ですよね〜。

 

でも本当に素敵な文章です。ぜひ小学6年生のお子さんを持つ方は、一緒にかなえられた願い」を読んでみてください。光村図書に載っています。

 

 

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