私は幼い頃から、聞き間違いが多く よく人に笑われていました。

言い訳をするわけではありませんが、それはバイリンガルにありがちな、言語を音だけで認知する傾向が少しだけ 私の脳にあったんじゃないかと思っています。

 

日本語と英語を同時に習得している我が子は、聞き間違いがどちらの言語でもありますが、正確に言うと 聞き間違いと言うよりは「音で聞いたものを自分で再生する時、違う音になってしまう」という現象です。

 

今年も日本の小学校に行っていて、初日に

 

「私ね、番長になっちゃったの。」

「え? 番長? (確かにけっこう押しが強いしな〜、と内心 心配になる私)」

 

よ〜く聞いたら、「班長」でした。それで、その班に誰がいるのか、と聞くと

 

バタバタ君 (なんてかわいいニックネーム)

でも それは 数日後 「川端(かわばた)君」だとわかりました。

 

それから

 

タナバタさん(あら、ロマンチックな名前)

でも それは 数日後、「畑中(はたなか)さん」だとわかりました。

 

私からすると、音的には「タナバタ」の方が「カワバタ」に似ていると思うのですが、川端君はどちらかと言うとバタバタしている元気のいい男の子で、畑中さんはおっとりとした日本的な女の子なので、娘なりにイメージを重ねたのかも。

 

娘が初めて小学校に通わせてもらった時、担任の先生の名前がなかなか覚えられませんでした。

一緒に挨拶に行ったウチの夫も、「教頭先生の名前しか覚えていない」と言うので、娘に聞いてくるように言ったら

 

「ナオキ先生だって。」と言う返事。

 

先生にしてみれば、自分の名字を知らないわけはないと思い(教室の外にも「XX先生」と書いてあるし、クラス便りにも書いてある)ファーストネームを娘に教えたのでしょう。

 

それから娘は、先生をずっと「ナオキ先生」と呼んでいました。

数週間の体験を終えて、私が日本に着き、ご挨拶に行く時、

 

私「え〜と ナオキ先生の名字なんだっけ?」

夫「ナオキ、ナオキ、 半沢じゃない?」

 

と 当時流行っていたドラマ「半沢直樹」の名前を言ったのでした。

 

それから、お別れのご挨拶に行った時、翌年、また先生に会った時、私たち家族は その先生をずっと

 

ハンザワ先生

 

と呼んでいました。面と向かって お話しする時は ほとんど名前を呼ぶことはないので、ずっとスルーされていたのですが、昨年、その先生が転勤になり、私と娘が校長先生に

 

「あの〜、半沢先生は もういらっしゃらないのですか。」

 

と聞くと、話が通じず、やっと「ナオキ先生」は「半沢先生」じゃないことがわかりました。

 

これ以外にも「地名」「歴史上の人物」の聞き間違いなど たくさんありますが、ここに彼女のおじいちゃん(83歳)が会話に加わると、もっと複雑化して面白くなります。

 

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