ボストンの大学院時代、どうしても忘れられない出来事が一つあります。
私はその大学院に入る前の年に、両親を相次いで亡くしました。
そのため、最初の年は一周忌で、翌年は三回忌で 年に二回 日本に帰りました。
最初の学期の4月に1週間クラスを休み、次の学期も始まって早々に1週間だけ休みました。教授にはmemorial serviceに出ると言ったのですが、ある一人の教授に父の3回忌のための休みを取る申し出をした時、You said your father died and mother died, so what is this time? Your husband? と言って笑ったのです。
よくアメリカの学校で、学校を休む口実を作らせないために、 Your grandmother does not die twice. という先生がいます。
たしかに自分が教えていて、よくFamily Emergencyという言葉を使って休む学生がいます。
私を笑った教授もそんな学生(特に留学生)をよく見ていたのかもしれません。
けれど、この言葉は今も私の心の傷として残っています。
私は学生に「家族に何かあったら、クラスを休んでいいですよ。私のクラスより家族の方が大切ですから。でも私は心からみなさんの家族のことを心配しているので、嘘はつかないでくださいね。」と言って、自分がボストンの大学院で言われたことを話します。学生の中には涙ぐんで、授業の後、私をハグしてくれる人もいます。
私はその後、その教授のクラスを取ることもリサーチを一緒にすることもなかったのですが、自分はそういうことを学生に言わないようにしようという大事な教訓を与えてくれたので、感謝しています。
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