アメリカは、メモリアルデーウィークエンドの3連休です。

アメリカの大学は5月から夏休みに入るところも多いのですが、私が勤務している大学はクォーター制(4期制)なので、まだ後3週くらい残っています。

 

夏は日本に2ヶ月滞在します。今年は全国の数カ所の大学で講演をする他、学会にも参加します。今まで、決まった大学(共同研究者の先生がいるところ)で、数回、オープンキャンパスの特別講義をさせてもらったことはありましたが、今回は、初めて行く大学がいくつかあります。

 

数年前、バイリンガル教育の一つのモデルであるイマージョンプログラムについて講演をした時、かなり多くの「英語教育」の分野の先生方が聞きに来てくださいました。私が関わっている現在進行中のリサーチも日本人(海外居住者)の英語力を測っているものがあります。

 

「日本の英語教育ってどうなんですか?」

「何年も習っても話せるようにならないのはどうしてですか。」

「どうして日本人は英語が苦手なんですか?」

 

こんな質問をよくされるのですが、そもそも日本の外国語教育(主に英語)について、専門でない私が何かを言っても、それは「アメリカに長く住んで、教育学を専門としている日本人」が自分の個人的意見を言っているにすぎず、本当にこういう質問を解明したいのであれば、かなりの研究費を使って、大がかりなリサーチをする必要があると思います。

 

現在は、なるべく英語を使って授業をする=英語のインプットを増やすことで、総合的英語力を伸ばそうという教育方針になっているようです。確かに今までの日本の学校教育では、英語のインプット量はかなり限られていたかもしれません。

 

例えば、日本で使用されている英語の教科書を見ると

 

I think +Sentence の構文を教える例で、上のような会話が出てきます。この会話自体、文法的には正しいのですが、自分の意見(特に主観的な評価)を言う時に、I thinkを使う場合には、別のニュアンスが生まれるということまで考慮に入れて作らないとネイティブスピーカーに「自分だったらこうは言わない」と言われてしまう可能性があります。

多分、英語話者なら、心から誰かが言ったことに賛同するなら、

It's a good idea!!

It's wonderful.

と言って、その前にI thinkはつけないと思います。(これは、TESOL学会で発表された内容を引用しています)

 

そして、例文をこのような短い会話例に入れるなら、もっとバラエティに富んだ用例を入れて、それぞれの意味や用法の違いを説明してあげたほうがいいと思います。

 

もちろん 各学校ではこうした「指定教科書」以外に多くの副教材やワークブックを使って強化しているのだとは思いますが、せっかく世界に誇る日本の教科書無償配布の利点を活かして、教科書には厳選された例文を出してほしいな〜と思い、そんなことを英語教育の先生方と意見交換しようと思っています。

 

私の個人的意見ですが、日本の英語教育は、決して悪くないと思います。特に文法の基礎がしっかりするので、英語の論文を書く時などに添削されても「どうして直された文の方が正しいのか」を理解しやすくなります。ただ高校までに学習する語彙数が圧倒的に少ないので、自分で好きな本を読んだり、映画を見たりして、単語を自習する必要があると思います。

そういう自分は、今でも日本語でも英語でもボキャブラリーの貧困さに悩んでいたりします。