そう言えば
あんまりブログでも
扱ってなかったかもしれない・・
先日
Twitterが跳ねたんです
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きゅーさん@産婦人科医/小説家志望@kyusan_obgy
外科系の先生方‥ 最近、ピル服用女性が増えておりますので、術前の内服薬チェックは、是非是非ピルの事をお忘れなきようお願い致します。 30分以上の手術では、術前1ヶ月、術後2週間の内服は禁忌でございます。 中には、ピルをネット購入している女性も結構いますので、漏れなきそう‥
2020年11月30日 15:49
あっ・・
Twitterフォローも
是非よろしくお願いします
かなり反応多かった
というのも
他診療科の先生達も
意外と知らない人多そうな感じ
そうなんですよ
低用量ピル
吐き気や浮腫み、頭痛など
副作用の心配とか
色々される人も多いですが
そのほとんどは
マイナートラブルで
しばらく内服してたら
症状が軽快したり
それでもダメなら
薬を変えて
自分の体に合うものを
探せば良いのですが
最も注意しなければならないのは
血栓症
なんですね
血栓症についての
ざっくりした記事はこちら
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人間の血液って
何かがあったら固まる
って仕組みがあるんですよ
だってそうしないと
ちょっとした切り傷で
大量出血→命の危機
になってしまいますよね
それが、
体の中で起こってしまうのが
血栓症です
さらにその塊が
どっかに飛んで詰まるのが
血栓塞栓症
血栓症っていうのは
実は何もしてなくても
一定確率で発生します
年間、1万人あたり1−5人くらい
これが
低用量ピル内服で
年間、1万人あたり3−9人くらい
に上昇します
倍率でいうと
2−3倍で
何やら怖いのですが
絶対数で言うと
そこまで高くはない
さらに、
それが命に直結するケースは
極めて少ないわけです
ちなみに
妊婦さん
年間1万人あたり5−20人
産後
年間1万人あたり40−65人
と、
妊娠関連の方が
正直血栓リスクは高い
のです
さて、
この血栓リスク
リスクが重なれば重なるほど
どんどん上昇する性質がある
その際たるものが
喫煙
さらに
肥満
それぞれ
本数が多ければ多いほど
肥満が進めば進むほど
血栓リスクは上昇します
喫煙は
これまで喫煙歴がある場合
1.6倍のリスク
さらに現在喫煙していて
2.03倍のリスク
肥満については
BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)
25-29.9で2.4倍リスク
30以上で5.5倍リスク
さらに忘れてはいけないのが
年齢
特に45歳を超えると
30歳時の2倍を超えるリスク
こんな感じなのです
リスクリスクで
気が狂いそう
になりますが
要は
なるべくリスクを
重ねないようにしよう
って事なのです
こちらとしても
40歳
BMI33
喫煙15本/day
なんて患者さんに
低用量ピル導入しようなんて
とても怖くてできないわけです
(他にもリスク因子は色々あるし)
シンプルに怖い
・・・さて
ここまで前置き(笑)
ながっ!
本題に戻るのですが
手術ってのも
血栓症の大きなリスク
なんですよね
手術中は
全身麻酔によって
体が微塵も動かなし
経験者はご存知かと思いますが
術後も、痛みと麻酔で
一晩は体を動かしません
そんなわけで
血栓症が特に起こりやすい場所
それが病院なのです
だから
血栓症予防ガイドライン
ってのが
様々な診療科ごとに決まってるくらい
みんな慎重・・
体を動かせない間は
ポンプとかで循環させて
術後は早期離床する
さらに、リスク高い人には
血液をサラサラにする薬を投与
ってのが割と共通していると思う
早期離床は
患者さんにとっては
すごい痛いし
体内で色んな臓器を
切ったり貼ったりしてるのに
術後に血液をサラサラになんて
正直出血も怖いのだが
血栓症はもっと怖いってこと
ちなみに大昔は
術後一週間絶対安静!
なんて方針も
ややあったようですが
今では恐ろしすぎて
そんな事は
口が裂けても言えない
どんなに痛くても
頑張って歩いて!
って、多分どこの施設でも言われる
ちなみにさ
冒頭で紹介したとおり
出産前後は
元々血栓リスクが相当高いわけ
それに
帝王切開術
ってのが重なると
ヤバイわけですよ
妊婦健診とかで
体重増えすぎ!
とか
タバコ絶対やめて!
とか口酸っぱく言われますが
その理由の一つは
間違いなく血栓症
これまでの記事を理解してもらえれば
40歳
BMI33
喫煙15本/day
+
妊娠
+
緊急帝王切開術
とかになったら
産婦人科医は
顔が真っ青なんですよ
大学病院でも
夜勤にあたるのは2人くらい
多くても3人
仮に術後血栓症なぞ起ころうものなら
対応し切れる自信はないのです
ちなみに私
大学病院時代に
術後血栓塞栓症で
目の前で患者さんの心臓が
一度止まりました
(日中なので
奇跡的に救命できた
夜勤なら無理)
・・また話が逸れたわ
いかんなあ
話を戻すと
当然
手術+低用量ピル
ってのも
リスクの掛け合わせなので
気をつけましょう
と言う話になっているのです
しかしこの辺
ビシッとした条件が
中々決めにくい部分でもあります
日本では
WHOが定義する
大手術及び、術後安静が長期にわたる手術の
前4週間・後2週間は
低用量ピルの内服は禁ずる
ってのを運用して
さらに
大手術=30分以上の手術
として定義しております
正直
低用量ピル単体のリスクは
それほど高い訳ではないため
ちょっと厳しい条件かな?
なんて個人的には思います
今後
もうちょっと詳細な
リスク分けがされるかもしれません
しかし現状は
上記のルール
病院によっては
ピル内服申告漏れが
判明した場合に
予定手術がされたりしますので
低用量ピルユーザー
もしくは
そのお母さん方
さらに
医療者の皆様
是非是非覚えておいてください
なぜこんなに
口酸っぱく言うかというと
現在は
若い女性の1割程度しか
低用量ピルを使っていませんが
将来的には
もっと増えると思うからです
三割くらいになるんじゃないかな?
若い女性は
低用量ピルを使っているのが
当たり前の世界
になってくると思うので
どうぞよろしくお願いします
・・・そして
最近困っているのが
ネット購入者
とか
特に美容系で多いんだけど
あまり説明されないまま
低用量ピルを使っている人たち
あまり
薬を使っている意識が低い
そんな女性も多いっぽくて
術前に申告していなかったり
他のリスクをさっぱり無視して
使用を続けたり
そんな
不適切使用が
ここ十年で
明らかに増えている気がする
そして
もっと増える気がする
まあ自己責任なのですが
せめてきちんと情報は
集めて下さい
ではでは
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