コウノドリ12巻
先週読みました!

感想を書きたいのだけれど
以前書いた記事の

性病の推移を知ろう!
http://hama-sush-jp.pro/kyusan0225/entry-12094214375.html

を完結させたいので
今度感想を書きます

前回のお話は

淋菌とクラミジアは
一時期よりも数は減少傾向
ただし感染すると
不妊症の原因にもなるし
胎児に影響を及ぼすこともあるので
注意が必要


という内容でした

今回は
・性器ヘルペス
・梅毒

について推移を示しつつ
解説します

3)性器ヘルペス


この様な推移です
女性に多いのが特徴
数もほぼ横ばいですね・・

ただし
性器ヘルペスも
無症状の人が
結構いるみたいなので
注意が必要です

ところで皆さん
ヘルペス

ってどんな病気か
ご存知ですか?


「口にヘルペスが出来た・・」

「疲れるといっつも出るんだよね・・」


その通り!

口にできるヘルペスは
口唇ヘルペス
と呼ばれます

ヘルペスの特徴は
・水泡
・痛み
・免疫力が低下した時の再発


です

ヘルペスウィルスは
とても不思議なウィルスで

一度感染すると
神経内に住み着いて

ずーーーっと
一生私たちの体の中に
住み続けます


そして
体調不良や疲れ等で
免疫力が低下すると

住んでた神経から
体表に出てきて
ブツブツと水泡を作るのです


実は
帯状疱疹
もヘルペスによる病気です

水泡の特徴は
発赤を持ち
水ぶくれになり
表面が白くなって
潰瘍化します


また近くの水泡とくっついて
白い潰瘍が地図状になるのも
大きな特徴です

症状はピリピリした痛み
初めて感染した際は
かなりな痛みを伴うことが多いです

さて・・・
性器ヘルペスも
上に説明した特徴と
ほぼ一致します

女性でいうと
外陰部に痛みを伴う
赤い水泡が出現します


初めて感染した時は
かなりの痛みを伴い
おしっこが痛すぎて出来ない事も
しばしばあります


治療はウィルスには珍しく
抗ウィルス薬があるので
点滴・内服・塗り薬
等で治療ができ
1週間程度で
きちんと治ります

ただし治っても
ウィルスがいなくなるわけでは無い



さて
性器ヘルペスで
最も問題となるのは

胎児への感染です

産道を通った胎児が
外陰部のヘルペスと接触し
胎児に感染してしまい
新生児ヘルペス
という病気を発症する事があります
(少数ですが子宮内感染もある)

皮膚や脳・神経、眼等に
様々な異常を認めます

さらに産道から感染した場合
全身の臓器が障害される
全身型新生児ヘルペス
という病気を来すことがあり

死亡率が約30%と
非常に高率
かつ
命が助かっても
後遺症を残してしまう
可能性が非常に高いため

性器ヘルペスの
胎児への感染には
注意が必要です


産道からの感染は
初発型:約半数
再発型:3%程度

と感染率に大きな差があり
初発型ヘルペスで
発症から1ヶ月以内に
お産になる場合は
感染予防のため

帝王切開

が選択される事が多いです

性器ヘルペスのまとめ
特徴
一旦感染すると
体に一生住みつく

症状
痛みを伴う水泡
症状が無い事もある
初発の方が症状が重い

出産
胎児への感染には注意
初発型だと帝王切開の可能性も

4)梅毒

この推移を見て
びっくりしませんか?

梅毒3年!

なんて言葉を
学生時代に習いました

梅毒は
3週間:しこり・リンパ節腫脹
3か月:皮膚の発疹
3年 :ゴム腫


その後末期症状へ移行します

さらに授業では

「まあ抗生剤で治るし
数も激減しているから

君達は一生遭遇する事は
無いかもしれないね~」



なんて言ってましたが・・

教授!!!


増えてます!!

一応補足しますが
クラミジア・淋菌・性器ヘルペス
定点報告と言って
ランダムで選ばれた施設の報告数推移
ですので日本全ての患者数を
表しているわけでは無いのですが

梅毒は
全数調査
と言って
日本全国の診療所で診断された
患者数になります


そのため
クラミジア等と比較して
数そのものは
非常に少ないのですが
ここ数年の患者数の増加は異常で
今後注意が必要です


男性に特に多く
過半数が同性間性的接触によるものみたいです
http://www.nih.go.jp/niid/ja/syphilis-m/syphilis-iasrd/4497-pr4095.html

ただし、梅毒の感染率は
かなり高いので
今後も注意が必要です

女性に関しては
妊婦健診の初期検査で
ほぼ全員がチェックしています

注)スクリーニング検査で
偽陽性(感染してないのに陽性とでる)
も多いので注意!


初期検査でひっかかっても
すぐにショックを受けないように・・
落ち着いて精密検査受けてくださいね


やはり梅毒も
妊娠・出産には
大きく関連しています

まず母親の感染では
流産・死産のリスクが
上昇する事が知られています

また胎児感染のリスクも
もちろん存在します


産道から感染するよりも
子宮内で直接感染する事が多く
感染そのものを防ぐ事は困難です

発症時期も

1)新生児梅毒
胎児発育遅延・肝臓や脾臓の腫大
黄疸や腹水貯留などを認める

2)早発性先天梅毒
出生後数週~数か月で発症
骨の炎症や変形
哺乳困難
発疹や脳障害
等を認める

3)遅発型先天梅毒
学童期以降に発症
難聴・角膜炎・歯の異常

Hutchinsonの3徴と呼びます

皮膚や神経の異常

と多岐にわたります

世界では未だ
梅毒患者は多く
対応が迫られています

我が国は
かなり梅毒患者の数は
減少していましたが

グラフで示す通り
急激に増加傾向なので
注意が必要です

梅毒のまとめ
特徴
急激に増えている!
感染力が強い!
治療
抗生剤で治療可能
妊娠・出産
流産・死産の原因になる
先天性梅毒発症の危険がある

以上
他にも性感染症は
沢山ありますが

4疾患について
近年の動向とともに
解説しました

昔からの読者さんも
新規の読者さんも
いつも応援ありがとうございます


今後も応援宜しくお願いします



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