“大切なのは今です。今、健全な心を持っていられるのなら、それで幸せなのです。今のあなたが存在することをありがたいと思い、感謝しなさい。そうすれば昨日までのことなど気にならず、明日からのことも不安ではなくなります。”
これは、東野圭吾さんの『クスノキの番人』の続編『クスノキの女神』から。
最後、涙を止められなかった。
でも不思議
晴れやかな気持ちというか
背中を押されたというか
安心を感じるというか……
私がこの本を読んで思い浮かんだのは、35年くらい前に5歳で亡くなってしまった私の妹。
入院中、妹の希望もあって、学校がお休みの時は泊まり込みで付き添った私。
妹の希望をたくさん聞いた。
絵本を読んで欲しい
折り紙を一緒にしよう
レゴブロックを一緒にしよう
焼き芋買ってきて欲しい
全部叶えた
その度に私が嬉しくなる笑顔をくれた
点滴に繋がれているのに
あちこち注射の跡だらけなのに
本当にたくさん笑ってた
色鉛筆を片付けて欲しいと言われた時怒られたな
順番が違うって
私がやると言って、お直し
順番通りに並ぶと、妹はドヤ顔で笑ってた
ある日、私が学校から帰ったら
入院してるはずの妹が
家のお布団の上にいた。
とっても小さくて細くなった体で
色白さんだったのに
肌の色も全然違って
誰?ってくらい顔も変わって
でも近くに行って顔を見たら妹で
正直ショックだったし、怖かった
本当なら、看護師さんに綺麗にしてもらって
ちょっとお化粧もしてもらうはずなのに
私の母は大の病院嫌いで
最後の処置を拒否したらしい
そんなこともあってか
妹の分まで生きるぞ、幸せになるぞって
今回の本を読んで
違うって思えた
なぜなら、妹はたくさん笑ってたから
その日その日幸せだったんだと思う
私が学校の時は、付き添いは父がいいって
最後の日は父と一緒だった
一緒にいたい人と一緒にいられて
絶対に幸せだったはず
だから私は
妹の分まで生きるんじゃなくて
妹の分まで幸せになるんじゃなくて
私は私を生きて、私の幸せを感じる
それでいいんだよって思えたし
今の私の幸せな姿を見ている妹は
きっと、お姉ちゃんよかったねって思ってくれてるはず
だからこれからも
私は今この瞬間を大切に生きよう
本当に、読んでよかった一冊でした
出会えたことに感謝


