先週の土曜日、聴きに行った、びわ湖ホール声楽アンサンブル<田中信昭氏追悼公演>「愉しく、美しく、すてきな合唱を永遠に」のことを書きます。

 

出演・スタッフ 

指揮・ピアノ:中嶋 香

出演:びわ湖ホール声楽アンサンブル

《ソプラノ》小林由佳、高田瑞希、山岸裕梨、山田結香子、栗原未和*、黒田恵美*

《アルト》岩石智華子、德田あさひ、山内由香、上木愛李*、田中千佳子*、藤居知佳子*、森季子*

《テノール》有ヶ谷友輝、奥本凱哉、福西 仁、有本康人*、島影聖人*、古屋彰久*

《バ ス》大野光星、佐貫遥斗、西田昂平、芳賀拓郎、五島真澄*、砂場拓也*、林隆史*

*ソロ登録メンバー

 

プログラム 

前半

モンテヴェルディ :ああ、つらい別れ

モンテヴェルディ :いいよ、死んでも

モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス

.シューマン:流浪の民

柴田南雄:水上〔北原白秋:詩〕 (三つの無伴奏混声合唱曲より)

林光編:待ちぼうけ〔北原白秋:詩/山田耕筰:曲〕

林光:ゴンドラの唄〔吉井勇:詩/中山晋平:曲〕

武満徹:死んだ男の残したものは〔谷川俊太郎:詩/林光:編曲〕

後半

権代敦彦:野ばら〔ゲーテ:詩〕

イギリス民謡:ロンドンデリーの歌〔清水脩編曲/大木惇夫・伊藤武雄:共訳〕

間宮芳生:合唱のためのコンポジションⅠ―4楽章

野平一郎:ずいずいずっころばし〔混声合唱のための幻想編曲集 日本のうたより〕

池辺晋一郎:ベンガルの舟唄〔東洋民謡集Ⅰより〕

三善晃:生きる〔谷川俊太郎:詩〕

三善晃:唱歌の四季〔朧月夜、茶摘、紅葉、雪、夕焼小焼〕

 

アンコール

 林光編:ゴンドラの唄〔詩:吉井勇 曲:中山晋平〕<混声合唱による日本抒情歌曲集>より

 

昨年9月に逝去された田中信昭さんは日本合唱音楽界の大家で、びわ湖ホール声楽アンサンブルとも数多く共演、ご指導を頂いたとのことで、今回、追悼公演が行われたのです。

僕も数回、田中先生指揮による声楽アンサンブルの公演を聴かせて頂き、合唱の美しさを楽しみました。ここ数年はお聴きする機会がなく、最後になったのは、21年5月の「近江の春びわ湖クラシック音楽祭(★)でした。

 

以下、ホールのHPで紹介されていた今回の公演要旨を転載させて頂きます。

2024年9月に逝去された日本合唱音楽界の大家

田中信昭氏を追悼して

日本の合唱指揮の第一人者であり、長年日本の合唱音楽界を牽引してきた田中信昭氏が、昨年9月12日に96歳で逝去されました。田中氏は新潟県生まれ、中学校教師を経て東京藝術大学の声楽科に入学し、藝大卒業時の1956年、日本初の独立したプロの合唱団「東京混声合唱団」を創設し、その常任指揮者となります。「優れた日本語の作品をレパートリーにして演奏活動を展開しなければならない」と、日本語の合唱作品の創造に尽力し、470曲にもおよぶ合唱作品・現代作品を初演してきました。日本の合唱音楽界の進歩・発展に大きく寄与されたその功績から2016年には文化功労者に選出されるなど、70年にもわたるその活動はまさに戦後の日本合唱音楽の歴史そのものといえます。

びわ湖ホール声楽アンサンブルとの出会いは、2005年の第29回定期公演での共演です。その後、定期・東京公演の12公演、音楽祭など多くの共演機会に恵まれ、2018年にはびわ湖ホール声楽アンサンブル名誉指揮者にも就任いただきました。演奏会では、世界各国の名曲はもとより、日本の合唱音楽の系譜をたどる名曲、意欲的な室内オペラや合唱曲などを指揮し、その精緻に美しく練り上げられた音楽に、毎回お客様から大変好評をいただいてきました。

亡くなられる数週間前まで本番の指揮をされていた田中信昭氏。びわ湖ホール声楽アンサンブルとも本年度の共演を予定し、「一緒に何を歌おうか」とおっしゃっていただいていました。

田中氏の逝去を悼み、声楽アンサンブルによる追悼コンサートを開催します。

 

「愉しく、美しく、すてきな合唱」を

中嶋香のピアノと26名の声楽アンサンブルで

ピアノには、田中信昭氏とともに長年歩んでこられた中嶋香を迎え、4月から約半年にわたる稽古を行い、合唱の名曲をお贈りします。プログラムには、田中氏と過去一緒に歌った作品を中心に選びました。
「言葉が音楽になる」という経験を、東京藝大時代、ドイツ・ロマン派歌曲の大家マルガレーテ・ネトケ=レーヴェ史より学んだ田中氏は、「日本語にはなぜ、こういう歌がないのだろう」と思い、日本の合唱音楽作品の創造へと邁進します。その田中氏の原点ともいえるロマン派の作品や、詩の、言葉の力がみなぎる日本合唱音楽作品が並びます。いずれも過去、田中氏の薫陶を受けた合唱曲ばかりです。また今回、新作を書いていただいた権代敦彦(ごんだい・あつひこ)氏は、自身が初めて作曲した「作品1」を田中信昭氏が初演するなど、田中氏とも繋がりの深い作曲家です。今回の演奏会にと「野ばら—hybird」を本邦初公開で演奏します。

 

今回の出演者は、声楽アンサンブルのOB/OGであるソロ登録メンバーと現役メンバー26名。

皆さん、田中さんに指導を受けられた方々です。

そして、コンサートの進行並びに、指揮もしくはピアノでの伴奏に田中さんと長年歩んでこられた中島香さん。

僕が田中さん指揮での演奏会を観た際のピアノもいつも中島さんでした。

 

田中さんとの思い出やお話の紹介を交えながら、湿っぽくならないように笑顔を携えながらの進行ニコニコ

声楽アンサンブルの歌唱も、心が籠っていて、心地よく聴くことができました。

演奏が終わると田中さんが声楽アンサンブルのメンバーを両手を拡げて称えたり、先導して客席に向かって全員で何度もお辞儀をされていたのを、中島さんが同様の仕草で行われるのを観て、また微笑ましく懐かしい想いがしましたキラキラ

 
田中さんが築かれた日本語の合唱って、やっぱりいいなと思えるハートフルな追悼コンサートで、とても良かったです音譜
 
開演14時、休憩20分を挟み、終演16位35分。
普段、300席の小ホールの公演が多い声楽アンサンブルですが、今回は1800人収容の大ホールを使用。500~600人くらいは入っていたように思います。
 

当日の大ホール・ホワイエから臨む琵琶湖

 

以下のリハ~終演までの関連Xのリンクを貼っておきます。