一昨日のプレトーク・マチネに続き、昨日は、3月にびわ湖ホールで上演される『ローエングリン』のオペラ講座第2回でホール向かいの、コラボしが21に行ってきました。
全3回の講座ですが、第1回の講座(★)では、ドラマのストーリーを分かりやすく講師の東条碩夫先生に教えて頂きました。
東条先生は、今回、滋賀に来るにあたり、PCR検査で陰性を確認してから、お越し下さったそうで、ありがたい話です。
今回の第2回のサブタイトルは、「ローエングリンとは何者?」。
「ローエングリンは、本当に神から遣わされた騎士だったのか?エルザは本当に無辜の少女だったのか?視点によってさまざまに変わるドラマの真相を、古今のさまざまな演出、突飛な演出などにより面白く比較。」との内容。
見せてもらったDVDは、ト書きに忠実な1982年のゲッツ・フリードリヒ演出のバイロイト祝祭劇場での公演、平和の象徴として「愛の家」を建てる演出の2009年リチャード・ジョーンズがバイエルン国立歌劇場で手掛けた作品、物語を学校のクラスでの出来事に読み替え、ペーター・コンヴィチュニーが2006年リセウ大劇場で演出したもの、付和雷同で主体性のないブラバンド人をネズミの姿で描いて揶揄したハンス・ノイエンフェルスが2011年バイロイト祝祭劇場で演出したもの等でした。
結局のところ、東条先生曰く、ローエングリンは演出家が如何様にも理解し表現できる作品とのことで、実際、上記の作品では、ト書き通りならば、エルザの弟ゴットフリートが白鳥から人間に戻って現れるのを見てオルトルートがショック死すると共に、ローエングリンがブラバントを去ったのを知ってエルザが死ぬ(または倒れる)最後のシーンも様々に描かれていました。
演出は、政治的な部分や宗教に関し、ワーグナーの言わんとしたことを演出家なりに理解して表現されるため違ってくるとのことでしたが、僕としては、今度の公演は、今迄のハンペさんのワーグナー作品の演出同様、あまり独自の解釈でストーリーを変えたりしないで、ト書きに忠実な演出になって欲しいと思っています。
オペラ講座は、後1回。来週の日曜で、次のテーマは「ロマンチック・オペラの音楽の真髄」と題して、音楽の聴きどころを教えて頂きます。
関係ない話ですが、3月開催予定だった、ウィーン・プレミアム・コンサートの中止が発表されました。
スポンサーがトヨタだったので、今のこんな状況でも、昨年のウィーンフィルの時のように、特例が認められるような施策でもやるのかなと淡い期待をしていましたが、普通に中止。
やっぱり、まだまだ、海外からの招聘には時間がかかりそうですね…

