コロナ感染の第2波到来で不安な気持ちがありましたが、昨日は待ちにまった2月以来のコンサートに行ってきました。
各地で既にコンサートが再開されましたが、チケットの入手が出来なかったりで、僕にとっては、2/14の兵庫芸術文化センター管弦楽団PACの定期演奏会以来、自粛明け初の公演となりました。
昨日のブログでJRに乗るのもその時以来と書いていましたが、3月に密状態のゴッホ展に行っていたので、乗車は4か月振りでした。
 
 
先ずは、道中の話からですが、JRで大阪に出る時は、普段から時間がかかってもゆっくり座って行きたいので、新快速ではなく快速に乗車していましたが、いつも以上に空いていました。JR大阪駅から阪急梅田駅への歩道橋はそれなりに人はいましたが、やっぱりいつもよりは少なくて、梅田から西宮北口に行く神戸線特急も人は少なかったです。コロナ第2波を警戒し、出歩く人が減っていたのかもしれません。
 
15時開演に対し、普段なら14時15分開場が一般的でしたが、15分前出しされ14時開場。
僕は14時15分過ぎに芸文センターに到着。行列はなく、手指の消毒をしてチケットを見せて自分でもぎり、プログラムも自身で取って入場。今までなら1㎝くらいある今後の他の公演のフライヤーの配布もなく、ラックに置かれているのものも3種類のみ。
また、入場位置に、サーモグラフが設置されていましたが、ひとりづつ立ち止まることはなかったです。
37.5度以上が検知されたら、係りの人が呼び止めることになっているのだと思いますが、そういう光景は見られませんでした。
 
既にコンサートを再開している他のホール同様、クロークは閉鎖、ホワイエでの物販・カフェの営業は中止。
ホワイエの椅子も、通常3人かけのところが、両端だけを使う2人かけになっていました。
ホール内は、前後左右を空けた座席配置。
芸文センター大ホールのサイドバルコニーではない1階正面席は元々、舞台を見やすいように、列ごとに座席をずらしてあるので、1つおきに座席を配置すると前後が重なります。なので、正面席については、3席に1席くらいの使用、かつ前半分は使用せず。よって、本来の定員2000席のところ、400席での公演になっていました。
 
今回の公演は、兵庫芸術文化センターが活動再開にあたり立ち上げた「心の広場プロジェクト」のひとつで、オーケストラにオペラ歌手、合唱団が一同に会して開催される自粛明け国内初の合唱を伴う公演「どんな時も 歌、歌、歌! ~佐渡裕のオペラで会いましょう」です。
 
オケの配置は奏者間の距離が充分とられ、更に管楽器奏者にはひとりづつアクリルの仕切り板を設置。合唱団が立つ位置も舞台後方に大きく間隔をあけ24名分が設定されていました。舞台から上方に空気が流れるように風をだして換気され、出演されるオペラ歌手の方は、フェイスシールドを装着、合唱団は、各自ポータブル扇風機を首からかけ、歌唱の際、発生する飛沫を上方に飛ばすようにしているとのことでした。これらは、アドバイザーを依頼した感染症対策の専門家からの指導を受け、空気の流れをスモークで可視化して検討した上での対策のようです。
 
会場には、お客さまへのお願いとして、座席移動の禁止、マスク着用義務付け、ブラボー禁止、分散退場への協力依頼の掲示もありました。
そして、公演は1時間で休憩なし。よくあるパターンです。

 

いよいよ、本題の公演ですが、ホールのHPでは以下の内容を案内されています。

 

『夏の風物詩プロデュースオペラ。残念ながら今夏の上演は叶いませんでしたが、今回、<心の広場プロジェクト>で、佐渡芸術監督指揮のもと、歌に溢れた特別なコンサートを上演します。長い自粛期間を経た今、オーケストラ、歌はどこまで演奏できるのか。本格的な再開に向け、皆さんと共にこの出発の時を分かち合いたいと思います。「どんな時も歌を忘れない」「また劇場でお会いしましょう」の願いをこめて、珠玉のオペラ・アリア、合唱曲の数々をお贈りいたします。

 

※本公演では、舞台上の遠隔配置や、出演者のフェイスシェード/マスクの着用、音響反射板の位置の変更など、感染対策を施した上で、オーケストラと声楽、さらに合唱まで含めた演奏の可能性を追求するために、従来の平常時とは違う形態での演奏を試みます。何卒ご理解ください。』

 

そうです、本来なら今頃、夏の風物詩であるプロヂュースオペラ「ラ・ボエーム」が上演されているはずでした。

それが叶わなかったけど、歌に拘ったコンサートをやりたいとの企画。

 

オケが入場。コンマスは豊嶋泰嗣さん。チューニングを観るだけで既に生の音に感動。

続いて、佐渡さんが登場。今回は、プレトークなく開演となりました。

バリトンの大山さん、ソプラノの並河さんが唄う最初の2曲だけで、もうウルウル。

ホールの人が少ないせいか、なんかいつもと響きが違うように思えたけど、それでも、やっぱり、生のオケ、生の歌はいいビックリマークビックリマークビックリマーク

司会進行は大山さんでしたが、本当に楽しそうビックリマーク

更に、レハールの3曲が続いて披露されました。

ワルツはとても美しく、「女・女・女のマーチ」では、男性オペラ歌手が勢揃いでコミカルな動きをしながら、楽しい歌唱。

手拍子を打ちながら歌うところでは、会場も一緒になって手拍子。これがもう無茶苦茶楽しい爆  笑爆  笑

そして、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」からはいよいよ合唱も登場。

ホールに響く合唱の歌声に感極まりました。

この辺りから、最後の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」まで目は涙目、鼻から鼻水が出そうになりましたが、マスクをしているので上手くぬぐえず、涙は流れ放し、鼻水はちょっとすすって我慢するのが大変でした。

特に「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」は、「グッバイと言っても、さよならの歌ではなく旅立ちの歌。これからの時代、さぁ、また、みんなで旅立っていこうとの想いを込めて唄います。」なんて紹介も大山さんからあり、本当に沁みました笑い泣き

 

アンコールは、「すみれの花さく頃」。

自粛生活中の4月から始まったHPACすみれの花さく頃プロジェクト。

佐渡さんが劇場で指揮をし、PACのメンバーがリモートで演奏した「すみれの花さく頃」の動画に合わせて、一般の方が自分で唄ったり演奏したり踊ったりして投稿されたものを編集してYouTubeで公開していくプロジェクトで400組の投稿による32本の動画が作成されました。

7/1の総集編動画の公開で終了しましたが、今回は、この集大成のダイジェスト版(下の動画の2分45秒くらいから)が降りてきたスクリーンに映し出され、PACが生演奏、オペラ歌手の方、合唱団も生で一緒に歌われるアンコールとなりました。

動画の中には、さだまさしさん、落語家の立川志の輔さんなどが投稿されたものも映っていました。

 

このアンコール、一緒に歌いたい想う気持ちを抑えるのが大変で、大感動の元、終演。

時間は1時間ちょっと。

佐渡さんも、普段なら前半が終わったところなのに、あっと言う間に時間が過ぎましたとアンコール前におっしゃていました。

でも、最初の1歩ですから、同じようにいかなくてもこれから徐々に前のような公演に近づけてもらえればと思います。

退場も後方座席からスムーズに進行。とくに込み合うこともありませんでした。

感染予防を施しながら、なんとか公演が続き、自粛に戻らないことを願うばかりです。

 

出演者

指揮:佐渡 裕

ソプラノ:並河寿美

テノール:清原邦仁、水口健次

バリトン:大山大輔、片桐直樹

合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団メンバー

管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団PAC

 

プログラム

ロッシーニ:『セビリャの理髪師』より 「俺は町の何でも屋」

プッチーニ:『蝶々夫人』より 「ある晴れた日に」

レハール:「金と銀」

レハール:『メリー・ウィドウ』より 「メリー・ウィドウ・ワルツ(唇は黙しても)」

レハール:『メリー・ウィドウ』より 「女・女・女のマーチ」

ヴェルディ:『ナブッコ』より 「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」

プッチーニ:『トゥーランドット』より 「誰も寝てはならぬ」

ナポリ民謡:「オー・ソーレ・ミオ」

サルトーリ(長山善洋編曲):「君と旅立とう(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」

 

アンコール

すみれの花さく頃

 

すみれの花さく頃プロジェクトの総集編、貼っておきます。