昨日は、 読売日本交響楽団の第25回大阪定期演奏会、2019年度最後の公演でフェスティバルホールに行ってきました。
入口には、こんな派手なポスターがありました。
[出演]
指揮=山田和樹
ヴァイオリン=ネマニャ・ラドゥロヴィチ
管弦楽=読売日本交響楽団
コンサートマスター=長原幸太
[プログラム]
前半
マーラー:花の章
ハチャトゥリアン:
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
後半
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
一曲目の「花の章」はマーラーの交響詩「巨人」の第2楽章として作曲されていたけど、4度目の上演で削除され、現在、交響曲1番「巨人」が演奏される場合でも入っていないことが多い曲です。
僕も「巨人」の演奏は何か生で聴いていますが、花の章が演奏されたのを聴いたのは一昨年の11月、ヤンソンスが健康上の理由で来日不可、メータが代役となったバイエルン放送響のコンサート(★)で、演目も「夜の歌」から「巨人」に変更され、第2楽章として演奏された時の1度だけです。この時、すごく美しい曲だなと思いました。
今回の定演では、ヤマカズが「巨人」とは完全に別の曲として扱いたかったのか、結局、意図はわかりませんが、真ん中にコンチェルトを挟むプログラム構成になっていました。
でも、僕は、元々「巨人」に組み込まれていた第2楽章の位置で聴かせてくれたバイエルン放送響のプログラム構成もほうが良かったのではと思います。もちろん、「花の章」なしの「巨人」を何度か聴いている者にとって、第2楽章に「花の章」が入ると前後の繋がりに違和感が出たりするにしても、この曲は単独の曲として作曲されたものではないのですから、こういう扱いには疑問が残ります。
ただ、スタートとして、綺麗な曲を美しく演奏されたのは事実で、その点は良かったです。
続く、ハチャトリアンのヴァイオリンコンチェルトですが、ソリストも曲も聴くのは初めてだったので、昨日投稿したように本人演奏の音源を聴いて予習して臨みました。
上のポスターに書かれているように確かにネマニャ・ラドゥロヴィチの風貌はまるでロックスター。
タンクトップと思われる襟なしシャツにジャケットとスリムパンツ、色は全部黒。髪の毛は、頭のてっぺんでくくってました。
いで立ちは、テオドール・クルレンティスのような感じと僕には見えたので、斬新でワイルドな演奏を期待しましたが、なんとなく普通でした。
曲自体はすごくかっこいいし、第1楽章の出だしからエネルギッシュで躍動感があるのですが、自席が3階3列目と遠かったこともあるためか、ヴァイオリンの音があまり響いてこない。特にオケと共演している部分では動きはともかく、音は負けているように思えました。
で、予想とか期待とは逆に、カデンツァや幽玄な雰囲気の第2楽章のような静かな部分のほうがむしろ美しかったです。
曲自体は好きになったので、他のソリストによる演奏も聴いてみて、今回受けた印象の検証をまた機会があればやってみたいと思います。
ソリストアンコールはサラバンド。この曲も美しく奏でてくれていました。
後半は、「巨人」。
僕がこの曲を聴くのは、昨年11月のカーチュン・ウォン指揮による兵庫芸術文化センター管の定演(★)以来です。
その時は、若手有望指揮者と若手演奏家によるエネルギッシュな「巨人」でとても良かったのですが、昨夜も結果は良かったです!
弦はしっかり厚いし、木管も美しい。盛り上がるところの打楽器群も迫力充分。
残念だったのは、少し、ホルンから変な音が出ているように感じたところですが、トランペットのソロは秀逸。
ヤマカズも渾身の指揮。
第4楽章の最後のファンファーレでクライマックスになるところは、やっぱり圧巻でした!
「巨人」の後なんで、アンコールなしかなと思っていましたが、
3度目のカーテンコールでヤマカズが指揮台に上がり、客席に向かって、
「今日は、読売日本交響楽団なんで、読売ジャイアンツに因んで巨人をやりました。なので、アンコールもGということでG線上のアリアをやります。」と、まぁ、鼻で笑ってすましてしまうようなジョークの挨拶をして演奏。演奏自体は美しく、いいフィナーレになりました。
僕の席からは1階2階がどれくらい入っていたのかよくわかりませんでしたが、結構入っていたように思います。
来年度もいい演奏を期待します。

