妻のすすめで、
『子どもの心の育てかた』
児童精神科医 佐々木正美
という本を読みました。

心に響いた一節を引用します。


本当に社会的に自立して行動できる人というのは、周囲の人との調和のなかで何かをすることができる人です。人との関係のなかで主体性をも発揮できることが自力です。そのためには人を信じ、自分を信じることが必要です。
 それには、子どもが一番最初に出会う他者である「親」を信じ、親との人間関係が健全なものである必要があります。
 子どもは自分の希望をありのままに親に受け入れてもらうことで、「自分は価値のある者なのだ」と感じられるようになります。しかし、いつもこれはダメ、こうしなくてはいけないと言われつづけていると、自分の存在価値をとても小さなものに感じるようになってしまいます。
 愛のムチなどという言い方がありますが、本当に愛のある人がムチなど必要とするでしょうか。子どもはまず無条件に受け入れられることによって、自分が愛されていることを知り、その人を信頼し、自分自身の価値を実感し、そこからほかの人々をも信じることができるようになります。
 人に対する不信感、恐怖感、警戒心の強さは、基本的には自分の欲求がどれくらい認められてきたかで決まります。不信感が強すぎると、人と調和しながら主体性を発揮することができなくなります。いくら勉強ができても、それだけでは自立するための力は育たないのです。