引き続き『文章のみがき方』からよい書き手になるための心得を抽出します。
II さあ、書こう
8. わかりやすく書く
「文章というのは、むずかしいことを知っていても、やさしい言葉で相手に分かるように書かなければいけないんです」
(瀬戸内寂聴)
「わたし自身の場合、どんな意味からしても、文章家などといえる代物でない。ただ達意ということ(これはもう書いても、わかってもらえねば詮ないからである)、あまりダラダラ締まりないものにはしたくないというだけが、せいぜいの心掛けで、それ以上に腐心するなどということは、まったくない」
(中野 好夫 英文学者、評論家)
「いい文章はわかりやすい。古今東西、名文といわれるものにわかりづらい文章など、ひとつもないのである」
「さりとて、改まって文章を書こうとすれば、誰しもふと衒い(てらい)が頭をもたげ、ともすると意志伝達どころか過大な自己表現になってしまう。あるいは、何かを分からせようと思うあまり修飾過剰となり、かえってわけのわからぬ文章になる。世に悪文といわれるものは、だいたいこの二通りである」
(浅田 次郎)
9. 単純・簡素に書く
「私は単純に書きたいと思っている。なるべく短い文章で書きたい」
「中身がさほどでもないところへやたらに調味料を使ったようなの、肝腎の食いものより皿や皿敷きに金をかけたようなのを好まない。色づけということを拒まぬけれど、いやに毒々しい色づけは御免こうむりたい。つまりそれを自分の書くものに求めている」
(中野 重治 作家、詩人)
なんとも耳が痛いです…。
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