最近、朝は早起きをして、ランニングしてから会社に行っている。

 

距離にして5km、時間にして30分程度なので、ランナーからすると「大したことねえなあ」と思われるかもしれない。

 

私自身、ずっとスポーツをやっていて、学生時代はバスケット、いまはボクシングと、なかなかにハードな運動をしている。そのため、1日30分ダラダラと走ったところで「大したことねえなあ」と、自分でも思ってしまう。

 

そもそも、社会人になってから10年以上、思い立ってはランニングし、時にはマラソン大会にも出るが、走ること自体はそれほど好きではなかったりする。先にあげたバスケットやボクシングは、競技性があり、それ自体が楽しいのだが、走っていても「楽しい!」と思うわけでもなく、ただ何となく、ゆるーく続けているだけだ。

 

それもあり、のんびり30分走ったところで「大したことねえなあ」と思ってしまっているのも事実だ。

 

ただ、この「大したことねえなあ」に、あることを加えることで、ものすごい意識が高くなるのである。

 

玄米と納豆、みそ汁だ。

 

 

まずなんといっても茶色い。しかも、この茶色さが、あくまでも自然な、うっすらとした健康的な茶色であることに注目したい。こと料理に関しては、茶色いものはいいものだ、という風潮がある。見た目は地味だけど、茶色いごはんはいいわよねえと。

 

そこにランニングである。

 

まだ日が昇らないうちに走り始めて、ほどなくして、陽が差し込んでくる。太陽の光をたっぷりと贅沢に浴び、家につくころにはうっすらと汗をかき、そしてシャワーを浴びる。

 

バスタオルで体をふき、小鳥のさえずりを聞きながらリビングに腰を下ろす。開けた窓からは、爽やかな春風が吹いてくる。本来なら、「これから会社か…」と思うところだが、不思議と、ランニングをすることによって、活力が湧き上がっている。

 

さて、今日も一日頑張るか、という気持ちになっている。

 

そこに玄米である。

 

 

納豆とみそ汁で両サイドに配置したそれは、間違いなく健康的だ。事実、栄養バランスにも優れていて、みそ汁に野菜をたっぷり入れれば、まさに理想の朝食となる。そこにきてランニングだ。もはや、たかだか5kmだとか、そういうことはどうでもよくなってくる。とにもかくにも、ただひたすらに健康だ。

 

別に私はランニングがしたいわけではない。むしろ今でも面倒だとも思っている。そして玄米よりも白米が好きだ。だって白米の方がおいしいじゃないか。

 

でもきっと明日も、ランニングをして、玄米を食べていると思う。その理由はただ単に、そういうことをしている自分が好きだという、歪んだナルシシズムでしかないのだ。

 

(終)

 

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