人は時として、当然なことを見て見ぬ振り──もしくは、何も考えずに生きることがある。

例えば、死について。人間は必ずいつかは死ぬけれども、それを普段の生活で意識しているかというと、大多数の人が意識していないであろう。

例えば、健康について。いま健康な体を持っている人は、自分がいつか病気になるとは思ってもいないだろう。

これらのことは、いつか当然起こることだが、実際に起こりそうになるまで、なかなか意識しないものだ。


そんなことがつい最近、私の生活にもあったのだ。


缶詰めの賞味期限である。


私は缶詰めに絶対的な信頼をおいていて、特にサバ缶やツナ缶は常備している。魚を食べたいが調理をするのが面倒な時には、サバ缶を食べることにしている。

そしてなんといっても、保存期間の長さ。保存料や添加物を使わずに、あれほどの保存期間を保つなんて、まさに人類の英知が詰まった最高の発明なのである。

そんな缶詰めだが、収納のしやすさと保存期間の長さから、ついつい収納の奥に眠ってしまうことがある。我が家も例にもれず、缶詰めは普段あまり開けない戸棚に置かれているため、手前のレギュラー缶詰め(ツナ、サバ、トマト缶)を除いた奥のものは、なかなか目に入らないのだ。

しかし缶詰めの保存力を信じるあまり「いつか食べれば大丈夫」と、まるで賞味期限など存在しないかのような気持ちになっていたのだ。

そして私は、見つけてしまったのだ。


賞味期限が切れた缶詰めを。


その時、私は思い出した──。缶詰めにも賞味期限があることを。時が経てば、賞味期限が切れることを──!



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しかもその缶詰めが、トド肉と熊肉だから、事態としてはいよいよ深刻になってくる。

なぜこれを持っているかというと、私は過去に知床に住んでいたことがあり、久しぶりに遊びに行ったのだが、それももうかれこれ5年前の話だ。2012年というと、スギちゃんがワイルドにテレビに出始めた頃だ。

その時にテンションが上がって買ったものの、いざ食べるとなると「今度にしようかな」と先延ばしにしていた。しかし缶詰めの賞味期限は数年もある。ちょっとぐらい先延ばしにしても問題ないはず──



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圧倒的に賞味期限が切れていた。


とはいえ賞味期限は「美味しく食べられる期間」であり、たった一年ばかり過ぎたところで、決して食べられないことはないような気がしなくもなくなくない。(こんがらがってきた


そんなわけで、近々「トド肉カレー」と「熊の大和煮」のご賞味会をしようと思います。

食べてみたいという方は、ぜひ木村食堂までお越しください。ひとりで食べるのなんとなく怖いから!


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