おはようございます
薬剤科です![]()
今日はカフェインの分解に関するお話をしようと思います。
以前カフェインについての記事を書いているので、まだ読んでいない方はそちらを先にご覧ください。
コーヒーなどから摂取したカフェインは体の中でどのような流れをたどるのか知っておきましょう![]()
カフェインは小腸で吸収されて血中へと入ります。
血中へと入ったカフェインは血液を巡って全身や脳へ作用します。
カフェインの効果の一つして例をあげると、眠気を引き起こす作用のアデノシンの働きを抑えるため、カフェインをとった後は眠気を感じにくくなります。
さてこのカフェインの効果ですが、もちろん時間が経てば弱まっていきます。
なぜ弱まっていくかというと、血液を巡って肝臓へ運ばれた際にカフェインが分解されていくからです。
(※カフェインが「代謝」されるという表現が正しいとは思いますが、分かりやすく伝えるために「分解」としています。)
さらに詳しくいうと肝臓に存在する酵素の一つであるCYP1A2(シップワンエーツー)によってカフェインは主に分解されます。![]()
ちなみにお酒に含まれるアルコールの分解にはCYP2E1(シップツーインワン)というのが関与しています。
遺伝的体質によって、CYPの活性には個人差があります。
夕方以降にコーヒーを飲んでも、問題なく眠れるという人はこのCYP1A2の活性が高い可能性が一つ考えられます。
逆に人によってはお昼前に飲んだコーヒーによって、夜に眠れなくなる人もいます。![]()
それは遺伝的にCYP1A2の活性が低いため、カフェインの分解に時間がかかってしまうためだと考えられることができます。
カフェインの半減期は平均して約5時間と言われています。半減期というのは血中の濃度が半分になる時間のことです。
例えば夜18時にコーヒーを飲んだとすると、5時間後の23時でも体の中には摂取した半分のカフェインがまだ体の中に残っていることになります。
さらに5時間経過するとどうなるでしょうか?
半分のカフェインが残っている状況から、また半分の量になります。
すなわち、夜18時に摂取したカフェインは朝4時ぐらいであっても、約25%はまだ体の中に残っているのです。
こうして考えていくと、摂取したカフェインが完全に体から抜け切るまでは約1日以上かかる計算になります![]()
このようにカフェインの分解には時間がかかるため、コーヒーを飲むなら15時まで、16時以降のカフェイン入りのコーヒーやお茶は避けるの無難と言われています。
遅い時間帯にカフェインを摂取すると、寝る時間帯であっても体内にはある程度のカフェインは残っており、睡眠に影響を与えてしまうからです。![]()
ただし先ほど述べた通り、個人差があります。
カフェインの半減期は約5時間とお話ししましたが、これはあくまでも平均です。
CYP1A2の活性の高さや低さで変わってきます。
活性が低い方ではカフェインの半減期は約8時間の人もいます。
そのような方ではコーヒーを例え15時に飲んだとしても、半減期である8時間後の夜23時であってもまだ半分のカフェインが残っています。![]()
夜なかなか眠れない方。
不眠には様々な要因がありますが、もしかしてカフェインが一つの要因となっている場合もあります![]()
不眠で悩んでいる方は、ご自身のカフェインの摂取量とまたその摂取時間帯も気をつけてみてください。
今回はカフェインの分解についてお話させていただきました。
CYPや半減期など普段耳にしないような内容で難しかったかもしれません。
実はこのCYPや半減期というのは薬を学ぶ上では非常に大切な用語の一つです。
いずれカフェインと薬の関係についてもお話ししたいと思います。
本日もブログをご覧いただきありがとうございました![]()

