子ども時代、
みんなの前で声を発することが怖かった。

クラスで手を挙げて発言するなんて
一度もしたことがなかった。
先生に当てられそうな場面になると
即座にうつむいて気配を消し、
先生が自分の存在に気づきませんようにと願った。

当てられるかもしれないと思うと
頭が真っ白になった。
質問された内容もわからなくなった。

当てられないことに全力を集中していたので
名前を呼ばれても
まともに答えられたことは、ほぼなかった。

当てられる心配のない授業には
集中して取り組めたけれど、
その危険があるとわかった途端、
思考が停止して
恐怖で頭の中が占領された。
勉強どころではなくなった。

そんなことでよく
小中高と生きてこられたと思う・・・。

うつむく。
気配を消す(消しているつもり)。
他の何かに気をそらして
魂をからだから半分抜く。
自分のエネルギーを限りなく低くする。

今、気が付いたけれど、
私の異常なまでの冷え症は
このクセが関係しているかもしれない。

当てられないようにと
全力で気配を消す、
つまり生命エネルギーを低下させる。
すると当然、からだの循環は悪くなり、
冷えるのではないだろうか。

冷えをなんとかしようと
長年いろんな健康法を試してきたけれど、
このクセが
からだに染みついているだけではないか。
ここを直せば
すべてが改善しそうな気がしてきた。
 
 
先日、所属しているコミュニティで
世にも怖ろしい課題に取り組みたい人を
募っていた。
 
いや、怖ろしく思っているのは私だけで
みなさんにとっては
緊張こそすれ
そこまで怖ろしい課題ではないのかもしれない。
とてもありがたく貴重な機会だ。
みんなが切実に欲しがっているものだ。
(そして、いずれは全員に与えられる機会だ。)
 
募集告知を読んだ瞬間、吐き気を催した。
(最近ほんとうに吐き気が多い・・・)
 
そこで私の運命は決まった。
吐くほどやりたくないことは
GOサインなのだ。
 
よりよい状態で取り組みたいから
きちんと準備をしてから手を挙げる、
という考えも、もちろんある。
冷静に考えた結果そういう選択をするのは
アリだと思う。
 
だけど、私は、それをしてはいけないのだ。
私にとっては、
準備より何より
とにかく手を挙げること、
誰よりも先に、真っ先に挙げることが
いちばん大事で必要なことなのだ。
それをしてこなかったから
今までこのような人生だったのだ。
 
 
震える手で、
やりたいです、とメッセージを打った。
送信ボタンを押すまでにえらく時間がかかった。
そうこうしているうちに
画面がリセットされてしまい、
また文章を打ち直して、やっと送れた。
もはや泣きそうになっていた。
 
 
こういう経験を
これからたくさんするのだろう。
情けない自分をたくさん見るのだろう。
 
何十年も逃げてきたことのツケを
ようやくここで払うのだ。
人生はそういうふうにできている。
これを乗り越えたらさっさと楽になれたのに
いつまでも逃げて後回しにしてきたのだから
しょうがない。
 
私がこの人生でしてこなかったこと。
 
やるー。
ストロングウーマンにおれはなる!!!

 
 

 

    

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