日露戦争時の日本海海戦において
作戦を立案した秋山真之は
「日本海軍屈指の英才」
と称されますが、
その彼が影響を受けたのが
アルフレッド・セイヤー・マハンです。
マハンはアメリカ海軍の軍人で、
アメリカ海軍大学校の
校長も務めた人物です。
彼の名は安全保障の世界では
知らぬものはいない人物で、
『海上権力史論』は
秋山真之が学んだ時代から
21世紀の現在も変わらぬ
安全保障学の基本的名著です。
マハンは、
陸上権力=ランド・パワーに対して、
海上権力=シー・パワーを提唱し、
海上を支配することで、
陸上での作戦行動、支配に対して
大きな影響を与える事を論じました。
例えば、
ある離島は、
本土からの船や飛行機での物資輸送に
日常生活も安全保障も頼っていますが、
海上権力を失い
海上を支配されてしまったら、
離島への生活物資も軍事物資も
輸送する事が出来なくなり、
いずれ簡単に
その支配を失う事になります。
この重要な海上輸送路が
「シーレーン」と呼ばれる海の道です。
古代でも
「海のシルクロード」と呼ばれてきた
重要な海上輸送路は、
現在も「シーレーン」として
変わらず重要であり、
その重要性は昨今のニュースでも
お馴染みだと思います。
そして、
その海上権力の中でも重要となるのが
「チョークポイント」であることを
マハンは示します。
「チョークポイント=首が締まるポイント」
を押さえる事で、
より広い全体に対して
影響力を与えるポイントです。
より具体的には
世界的な「海峡」の事を指します。
その海峡を通らなければ、
その向こう側の海には進出できないため、
そこを徹底的に防衛、攻撃する事で、
守備側も攻撃側も
戦況を有利に進めようとします。
そしてこれも、
昨今のニュースで
お馴染みだと思います。
そう、ホルムズ海峡の事です。
海のシルクロードの頃からの
シーレーン上のチョークポイントで、
ここを押さえられる事が
海上輸送上の停滞を意味する事は、
安全保障学が発達する以前から
実態として人類は知っていたと思います。
改めてシーレーンとチョークポイントの
重要性を浮き彫りにさせた、
今回の事案となります。
なお、
海上の安全保障学の権威、
マハンに学んだ秋山真之は、
日本が抱えるチョークポイントである、
対馬海峡と津軽海峡に絞って、
対バルチック艦隊の作戦を立案します。
必ずそこを通らなければ、
ロシアのバルチック艦隊は
ウラジオストク港に
辿り着けませんからね。
だからこそ待ち構える事が出来る
防衛側有利の状況を作り出せました。
そんな日本海軍ですが、
太平洋戦争期になると、
シーレーンの重要性は
一切顧みないような
作戦が立てられるようになります。
英米側のシーレーンを脅かすことは無く、
一方、英米側に日本のシーレーンが
脅かされ続け、
結局前線への輸送が困難となり、
前線では戦うための
物資、補給不足に陥り、
日本本土も
海外からの物資輸送ができずに
資源不足に陥っていきます。
シーレーンとチョークポイント、
時代を問わずに重要な、
国家安全保障の基本ワードとなります。
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