野菜を育てるためには、「窒素」「リン酸」「カリウム」の養分が重要だ、

とどの家庭菜園の本にも書いてあります。

 

でも、この養分を過剰に使うと、環境や人の体にもマイナスの影響を与えます。

特に窒素は必要以上に畑にまかれ、過剰分が地下水に流れ込み、水汚染を引き起しているそうです。

今回は、肥料が環境や人の健康に与える影響についてメモします。

 

窒素による地下水汚染

 

窒素は、アンモニアとして土壌に存在し、硝化菌によって酸化されて、

亜硝酸イオン(NO2-)に、さらに硝酸イオン(NO3-)に変えられます。

 

NH4N-(アンモニウムイオン)→NO2-(亜硝酸イオン)→NO3-(硝酸イオン)

 

畑の中の硝酸イオンは、雨水とともに地下水へ流れて「硝酸性窒素汚染」を引き起こします。

地下水の水質調査では、硝酸性窒素と亜硝酸性窒素が、

人の健康を守るための基準を上回って検出されています(2004年)。

 

窒素肥料の人への影響

 
では、窒素は人の体にどのような影響をあたえるのでしょうか。
 
土壌中の余分な窒素は「硝酸イオン」として野菜に取り込まれ、
葉に「硝酸塩」として蓄えられます。
野菜の中の硝酸塩は、通常の量ならば、「直ちに人体に影響を及ぼすものではない」と言われています。
ただ、人の体内で還元(酸素をとりのぞくこと)されて「亜硝酸塩」に変化すると、
発がん性物質の「ニトロソ化合物」を作り出す可能性が指摘されています。
 
 
↑2級アミン(メチルアミン)と亜硝酸塩を反応させて、ニトロソアミンを生成する式
難しいですが、参考のため。
 

肥料を使いすぎないためにはどうすればいいか

野菜の育ちが悪いかな、と思うとついつい肥料をまいてしまいます。

「どれくらいが適切な量か」を見極めるのは、素人には難しいのですが、

「過剰な肥料は人も環境も汚染する」という気持ちで、

できるだけ使わないように、心がけたいと思います。

 

肥料過多の問題は、有機肥料、化学肥料に関係なくあると思います。

究極の選択は、「肥料をほどこさない」農業かもしれません。

実際、「無農薬・無施肥」の農業をされている方もいらっしゃいます。

 

ただ、野菜が土壌から吸収した栄養素は、

土壌に戻さないと、どんどん土がやせていくのでは、とも思います。

どうやったら「無施肥」で野菜が作れるのか、すこしずつ勉強していきたいと思っています。