私が大学3年生なりしころ。
解剖学実習がはじまり、
学生たちはK大OBの先生方が執筆なさっている
「岡嶋解剖学」
- なる教科書を、
買わされ - ………いや、
- 買う決まり(…暗黙の了解?伝統?)になっていた。
http://hama-sush-jp.pro/joyblog/entry-10017083722.html
↑コチラのマンガに出てくるのが岡嶋解剖学ですネ。
- 岡嶋 敬治・著(↓Amazonへのリンク)
- 岡嶋解剖学
その専門性から部数が少なく、
医学書はふつう高いものだけれど、
(なにしろフツーの本なら600円くらい?
と思うような、うっす~いパンフみたいな本でも、
医学書となると4200円くらいするのだ!)
岡嶋解剖学は群を抜いていた。
1冊のお値段が2万円もするうえに
(税込みなら21000円だ!!)、とてつもなく重いのである。
972ページという
タウンページほどの厚さ、
そして百貨辞典のごとき紙質。
もう丈夫なページで指が切れる切れる!
立派な硬い上製本の表紙は、しならず丈夫であり、
ぶっそうなたとえをしてしまえば人を殴り殺せそうなほどのすごい重さ。
岡嶋解剖学はイラストが多く端正ではあるが、
入門の学生向けには使い勝手がいいとは言えなかった。
情報量が多く、
初心者には詳しすぎるのだ。
ほかにもハンディでカラフルなテキストなどいくらでも出ている。
私はどうも岡嶋解剖学になじめなかったので
それとは別にハンディな学生向けのやさしい読本と、
外国産の本を和訳したカラー写真満載の解剖学カラーアトラス
などを購入して、そちらを中心に勉強していた。
だが、岡嶋解剖学が
大学(というか、解剖学教室)指定の教科書。
みなが買うために、
ほかのクラスメートと差をつけられたくない
学生心理から言っても岡嶋解剖学を買わないわけにいかないのだった。
学年みんなが買った岡嶋解剖学。
21000×100=2100000
と計算してみると、その売り上げのすごさがわかる。
それはものすごく重たいので、
(何キロあるのだろう?!
手元にあるうちに測っておけばよかった!)
更衣室のロッカーにおいていく人が多かった。
そして事件は起こったのである…。
(つづく)