入籍直後のタイミングで、父から来た手紙。

そこにはいやな、いやなことが書かれてきた。




一時期は、

「娘のことは封印する」

と書いて来た父だが、コロコロ言うことの変わる人のこと、
ダンナTくんの職場にTくんを誹謗中傷する怪文書を送り、
自宅にも手紙を送ってきたのであった。

書き出しは、

「戸籍を見て驚くこともあったでしょうが…」

という内容。
初めて、両親の結婚のなりたちを知った娘に、
弁解も説明も無し。
驚いたでしょう。
それだけ。


そして父の主張。



ちょっとショックなことなので反転しておく。

おまえは親との縁を切りたいのでしょうが、
距離的に離れても嫌っても、私とおまえは
親子なのです。遺伝子をついでいるのです。
濃い血の絆で結ばれているのです。
それはけして変えることの出来ない事実なのだと
いうことを、忘れないでください
●ココマデ。


これが。
これが私が一番いやなことだったのに。

自分や周囲の人の助力で自分を立て直しても、
それだけは消すことが出来ない烙印。

さすが父、だてに二十数年間ともに暮らして来なかった
ということか。私がいやがることを、熟知している。



私にとっての絶望が、父の希望。



いつからこんな、おかしな親子関係になってしまった
のだろう…。

話し合いも不可能だから家を出た。
放っておいてください、娘は死んだものと思ってくださいと
お願いしたが、それも聞き入れられるわけがなかった。


うちひしがれる私をTくんからの一言がはげましてくれた。

「突然変異で進化しようぜ」

という、不可能かもしれないけれど、そうありたいと思わせて
くれるひとこと。

自己嫌悪をかかえながら、私は生きていく。