今年1月、世間をにぎわせた事件といえば「女医HP閉鎖」だろう。


某外来を担当していた某病院の女医が、患者への文句などを

HPの日記で公開し、外部からの指摘で問題になったというアレ

である。




私はもう退職した人間であるものの、

どこまで人は他人のことを書いてよいものか、

そして何がいけなかったのか

という問題については自分がいま医療小話のブログをやっている

こともあり、日々考えてはいる。



外部からの指摘でそれと知れたというのがすごいな。


そういえば、某大学の医師による患者安楽死事件も、

箝口令がしかれていたものの周囲の医療従事者の

リークにより、明るみに出たのであったな。


それほど、個人や職場が特定されるような記述があったの

だろうか。




いささか趣味のよろしくない行為だが、「女医 HP 閉鎖」の

ワードで検索するとたくさんのブログ?サイトが hit した。

その中で、内容抄録 を載せているところにたどりつけてしまった。

(上のリンクにある女医日記には、読むと悲しくなる内容が

含まれているので ご注意くださいね…)



真偽は定かではないが、医者の個人名までがネットに

晒されているらしい。


原文ではないにせよ、私が読んで思ったことは…


私の乏しい経験ではこれほどのことは自分の身には無かったが、

似たようなことを武勇伝のように語る医者もいて、それが珍しくも

なかったということである。


飲み会を抜け出してヨッパライながら手術したことを

「もう昔のことだし、うまくいったし問題なし」

と後輩(私と同僚)に語る医者もかつていたし…。


しかしそれは医療の場だけでないしょ話として語られてきたこと

であって、オモテに出すことは固く禁じられている雰囲気があった。


インターネットで不特定多数の人に向けて気軽に情報発信が

出来るようになったことで、ふつうの神経であれば憤慨・激怒する

ような秘事が書かれてしまうことも、あるのだろうな。



HP製作者の気持ちがわかるところもあり、

それは言葉が過ぎると思うところもあり。

むろん、読んだ当事者が悲しくなるような言葉を使ってしまった

ことは良くないのだが。



たとえば私も医療現場で、思わずズッコケてしまうような

面白い患者さんや、

こりゃあすごいわ or ひどいわ、という医師/医者に会ったことは

たくさんあり、それらを書きたい/読んでもらいたい、

という気持ちはある。


だけどそれは、王様の耳はロバの耳 の寓話に象徴されるような

ものかもしれない(ハッピーエンド部分は含まず、

ここならバレないと思ったところに秘密を言いふらしたら、

いつの間にか国中に広まるという意味で)。


今回は医療現場ということで、モラルが重視される職場でもあり

大きく報道されたが、ご近所関係や職場などでも同様のことは

起き続けているのかもしれない。いや、そうなのだろう。おそらく。



充分気を付けていきたいものである…。