あれほど、天気が気掛かりで就寝したことはない。
 
前日は、ほんとうにそれだけが心配だった。
 
ざっと見積もって、8割減。
快晴の場合と、そうじゃない場合の
教会の印象を比較するとそんな感じだ。
さらに、自分達だけじゃなく、
電車、車を使って遠くから駆けつけてくれる
列席者にも、雨の中、ごめんなさい、と申し訳なく思う。
 
 
当日は準備のため、
式場に8時頃までに到着していないといけないから、
前日は早めの就寝を心掛けた。
 
しかし、、、
 
明日の天気予報をみると、傘マーク。
一生で一回だけ「一生のお願い」をマジで聞いてもらえるなら、
まさにそこで使いたい、とにかくその日だけは勘弁してくれ、
そんな気持ちでいっぱいだった。
 
眠りにつく前に、空を眺める。
 
星なんかひとつも見えずに、
明日の天気への不安を抱く二人の心を映すように、
どんよりとした黒い雲が空を覆っている。
 
心配したところで何かが変わるわけでもないし、
起きていれば晴れるなら、どんな眠気もブッ飛ばせるが、
もちろんそんな思い通りの自然との公約は存在しない。
 
とにかく明日に備え、眠ることを心掛け、目を閉じる。
明日へのドキドキ感がそれを妨げるが、
なんとかウトウトし始めた。
 
「雨、降りませんように・・・」とにかく頭の中は
それだけでいっぱいだった。
 
 
・・・草木も眠る丑三つ時。
 
 
しーんとする闇夜を、
まるで気付かれないように、気付かれないようにと、
それでいて、申し訳なさそうに、そーっと近付く、
教会の魅力を8割減らすやつがやってきた。
 
 
ポツポツ、と規則的な音を刻む。
それは、やがて、サーっと。
もっとも聞きたくない音を響かせてきた。
 
俺の顔からもサーっと血の気が引いた。
 
そこから一睡もできなかった。。苦笑。
 
28年間生きていれば、
雨の音と空の様子で一時的な雨か、
本降りの雨かは、だいたいの予想がつく。
 
いや、正確には、分かる場合がある。
 
当日の朝、それはまぎれもない本降り。
28年間生きてなくても、一度でも本降りを
みたことがある人であれば、そう判断できる、
見本のような雨だった。
 
もう腹をくくるしかなかった。
 
雨でもいいじゃない。
こんな日が迎えられただけで、
それだけで、心は快晴だよ。
 
夢のような、一日が始まろうとしていた。
 
ソイヤ