近所に住んでいたおばあさん。
もしかしたら思っていたより
若い人だったのかもしれない。
でも髪の毛が真っ白で、
いつも手押し車を引いていたので
おばあちゃん
と呼んでいました。
祖母がいない私にとって
おばあちゃん
と呼べる相手がいることは
本当にとっても嬉しかった![]()
おばあちゃんは手押し車を押して
よく近所を散歩していたのですが、
おばあちゃんが我が家の前を通ると
おばあちゃーん!!
こっちにおいでよー!!
お茶飲もうよ(*^^*)
と私は声をかけて手を引き
縁側に招き入れていたそうです。
こういった交流が続いたのですが、
私が小学生になったばかりの頃、
お祖母ちゃんは亡くなりました。
落ち着いた頃、母に連れられて
お祖母ちゃんの家に行った私。
訳も分からぬままに
遺影に手を合わせていると、
奥からお嫁さんが出てきました。
(実の娘ではなかったはず・・)
そしてお嫁さんから
以下のことを告げられました。
お祖母ちゃんはあなたのことを
とても可愛く思っていた。
年を取って、足も不自由で、
社会との交流が途絶えていた時、
いっちゃんが声をかけてくれて
本当に嬉しかったと言っていました。
祖母に優しく接してくれて、
本当にありがとう、いっちゃん。
そして次のように続けました。
お祖母ちゃんが亡くなる前に
私に託したことがあるんです。
なんだろうと思っていると、
お嫁さんは次のように言いました。
いっちゃんが小学校を卒業するまで
必ずお年玉をあげてほしい
私の遺言だと思ってお願いします。
お祖母ちゃんは何度もそう言っていました。
お祖母ちゃんは亡くなる前に
封筒を6つ用意しており、
その中にお金を入れて準備をし
私に意識がなくなる前に
これを託しておくからね・・
とお嫁さんに言ったそうです。
その時ばかりはお嫁さんも
母もボロボロと泣いていました。
(私は理解できていなかった)
こうして私は毎年お正月に
おばあちゃんの家に行って、
お年玉をもらい続けました。
なおお年玉については
まとめて渡すことなく、
一年ずつきちんと渡すこと。
と言われていたそうです。
恐らくですが、私が成長する姿を
自分に変わってお嫁さんたちに
見届けてほしいと思ったのかな?
嘘のような本当の話です。
