とある日。
行政からわんらぶへ相談の電話。
内容は…
『行政のサポート.福祉のサポートを受けている認知症を患う高齢独居のKさんが
猫を2匹飼っている。
自分の生活も、ままならないKさんの
今後を考えると猫の将来が心配だ』
というもの。
保護活動をしていれば、必ず出会う
相談案件。似た案件は山ほどあります。
行政の方とのお話の中で、
急を要すると感じたこと。
それは…
Kさんが飼っている2匹はオスとメス。
さらには未避妊であるということ…。
Kさんが避妊手術にご理解をいただけるか、
避妊手術の費用を分割でも良いので
ご負担いただけるか等、
お話をさせていただいた後に現場へ。
Kさんのおうちへ到着し
自己紹介させていただいた後に
現在の詳細をお聞きしました。
・オスとメスの猫2匹はきょうだい。
・2匹の母猫は、自分のお父さん猫と交配し
この2匹が生まれた。
・現在、メス猫は妊娠中。
・メス猫は以前にも、複数回
きょうだいオス猫との子猫を産んでいる。
⇒1回目に産んだ子猫たちは
メス猫が自分で殺して食べてしまった。
⇒2回目に産んだ子猫たちは
メス猫がタンスに隠していたので
可愛いなと思い触って眺めたらメス猫が怒って、みんな子猫を食べてしまった。
これらのことから、非常に猫たちにとっては
ストレスの高い飼育環境であるということが
わかりました…。
きょうだいで交配も血が濃いので禁忌ですが、
母猫×祖父猫の血が濃い交配から生まれたふたり…。
猫の子殺しは、珍しいことではありません。
自分が育てられないと悟れば、切り捨てる。
自分が守りきれないと判断し、生きる糧とする。
苦しくて辛い決断。何回も何回も…。
必死に隠して守っていた子猫たちを
触られてパニックになったのだと
理解できます。
情報収集をし、飼育環境の確認後に
2匹の所在確認。
母猫×祖父猫から生まれたきょうだい。
そのきょうだいたちから生まれる
血の濃い子猫たち。
外部に見られる障がいや
内部奇形等も踏まえて
生まれるリスクもお伝えしました。
生まれたらどうしますか?とお聞きすると
『可愛いけどな、そんなもん困る
昔からな、生まれた子猫はな
そこの池に捨ててるんや。
紙袋に入れて放ったらええ、沈むから。
ビニールの袋はな
浮いてしまうからあかん』と。
飼い主Kさんや行政職員さんと話をし、
猫たちの状況、全てを考慮し
ふたりの避妊.去勢手術を実施することに。
家の中を逃げ惑うふたり。
お腹の子を抱えて、必死に抵抗する
あの子の姿が目に焼き付いて離れません。
捕獲したメス猫
捕獲したオス猫
洗濯ネットも用意しましたが
現場には、私ひとりで行きましたので
入れる余裕など無く💦
病院にも無理を言ってお願いしました。
少し負傷💦
病院に到着。
この子たちは、私のことを恨むだろうな。
人間に振り回される猫たちに申し訳ない
気持ちでいっぱいでした。
堕胎に関して…
否定的な意見もあるかと思います。
リスクを抱えて生まれてくる子猫たち
1匹なのか複数匹なのか、わかりませんが
全てをまるっと受け入れて終生飼育して
くださる方がいたならば…
私は、この道を選ばなかったでしょう。
その後、飼い主Kさんの元へ年末年始も
猫たちの状況を確認へ。
認知症の症状も…顕著に見え
施設入所となりました。
Kさんのメモ。
『ねこのえさ、持っていかないで、
けいさつに話してあるから
いつでも言ってといわれている』
(物盗られ妄想)
手を引くこととなりました。
こういった事例は、山ほどあります。
行き場の無い子たちを減らすべく
これからも尽力してまいります.。.:*。











