北九州に石巻のがれきが無理矢理搬入されて、今日25日まで試験焼却が強行されつづけています。

 さて、この件に関して、「あなた方は福島や宮城や岩手の作物を流通させていますよね? がれきだけはなぜダメなんですか? 気でも狂っているんですか?」と最近すっかり有名になったある学者がツイッターなどで盛んにがれき受け入れ反対派を叱っています禁止


 追記:この学者さん、いわゆる「御用学者」とは思われていません。名前を聞いたらびっくりするかもあせる


 この点に関して、「放射性物質の拡散量」という観点から計算してみます。

 ここでは、福島、宮城、岩手の「コメ」の拡散に絞らせていただきます。コメをはじめとする穀物は一般的に「移行係数」が高く、同じ重量でも他の作物よりも放射性物質を多く吸収してしまいます。 また、「コメ」はなんといっても食べる量が多く、流通する量も大変多いです。 そこで、計算の一例を示すために「コメ」に絞ってみました。

 コメの収穫量(平成23年度、事故のあった年です)
http://www.komenet.jp/faq/ot_kenbetu.html

 宮城県 363,200 t 福島県 353,600 t 岩手県 297,600 t

① 三県のコメが全て域外に流通したと仮定。
② セシウム含量は福島 500 Bq/kg、宮城、岩手 100 Bq/kgと仮定。
 (実際にはこれよりも少ないと思われるが、かなりの過大評価を前提)

 コメの流通によるセシウムの拡散量

 353,600 t x 1,000 kg/t x 500 Bq/kg + (363,200 + 297,600)t x 1,000 kg/t x 100 Bq/t
= 242,880,000 Bq (約2,400億ベクレル)

 昨日の記事で書いたがれきのセシウム量は2兆ベクレル、環境中に放出されるのはその4割の8,000億ベクレルと見積もりましたので、がれきはコメの10年分のセシウムを拡散し、そのうち4年分のセシウムを空気中にばらまくという計算になります。

参考記事
http://hama-sush-jp.pro/infinitykatu/entry-11259281489.html

 空気中にばらまかれたセシウムは、呼吸することや、その土地の食物を食べることにより内部被ばくの原因になり得ます。一般的に、「食べる」よりも「吸う」ほうが深刻な内部被ばくとなりますよね。

 実際には今年収穫のコメからはさらに1/5の基準(100 Bq/kg)となりますので、三県から米の流通によって拡散するセシウムの量は多く見積もって1,000億ベクレル程度となります。

 がれきはコメの20年分のセシウムを拡散することになりますね注意

 がれきを拡散しても全く問題ない、というのがいかに暴論かこれでおわかりになるでしょうむかっ


 実際には、がれき拡散に反対している方(A)は、汚染食品の流通にも反対しているものと思います。

 反対に、「がれきくらいいいだろう」とお考えの方(B)は、汚染食品の流通にも関心がないのが普通だと思います。「国が決めた基準だから大丈夫だろう?」てやつですね。

 私やパートナーの見立てでは、(A)の方は1~5%しかおらず、95%以上の方が(B)の方に属しているようです。これで健康被害が出なければ、(A)の方は余計な心配をしてバカを見たべーっだ!ということになりますが、こればかりは時が経たないとわかりません。