ファミレスの奇妙な味
疲れたのか憑かれたのかわからない。
おそらく両方なのだろう。
肩の凝りが尋常じゃないのだ。
不愛想なウェイトレスがつっけんどんに問う。
「お一人様ですかあ?」
わたしも不愛想に答える。
「一人のはずだけど
肩に背後霊が乗っかってるかも」
ところでウェイトレスは
フードアテンダントとか言い換えなくていいのかなあ?
職業の言い換えにも学歴差別があるのかなあ?
「煙草は吸われますか?」
「マリファナなら吸いたいけれど」
わたしってけっこう嫌な客だなあ。
わたしはきっと疲れているか憑かれているのだ。
※『奇妙な味』とは、SFとも怪奇小説ともつかぬ短編小説で、不気味な割り切れない読後感をもたらす作品を差す言葉です。
