心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
最近、SNSを見ていて、ちょっとドキッとしたことがありました。
私と同じように、人の悩みの相談にのる仕事をしている人が、かなり強い言葉で批判されている投稿が流れてきたのです。
私のことを直接言われているわけではありません。
それなのに私は、そのSNSの投稿を読んだ瞬間に、
「次は私が標的になって、同じように言われるのかもしれない」
って感じて、急に怖くなりました。
私は、誰かが責められている場面を見るのが、かなり苦手です。
その人に起きてきる出来事なのに、自分が責められているような気持ちになることがあります。
誰かが悪く言われていると、
「私も同じように見られるのかな」
「私も、どこかで悪者にされるのかな」
って、頭の中で先回りしてしまうことがあります。
で、これって、「ただの気にしすぎ」では片づけられない感覚だなぁと思うのです。
人が責められている場面を見たときに、自分の体がドキッとなる。
耳がダンボになって、人の声の大きさとか、言葉の強さを拾っちゃう。
で、自分は責められていないのに、自分まで同じ場所に立たされているような感じになるのです。
そういうのって、まわりをよく見ながら生きてきた人ほど、出やすいのかもしれません。
子どもの頃に、家の中や学校で、誰かが怒られている場面をよく見ていた人もいると思います。
そのときに、「次は私かもしれない」って先に気づいておくことで、自分を守ってきたんだと思います。
先生が誰かを叱っている。
親がきょうだいを責めている。
家の中の空気が悪くなっている。
そういうとき、子どもは大人が思っているよりも、いろんなものを見ています。
そして子どもは、
「今は目立たないように静かにしていよう」
「余計なことを言わないようにしよう」
「怒られないように先に動こう」
って、自分なりに一生懸命考えます。
その考え方は、子どもの頃には必要だったのかもしれません。
ただ、大人になってからも、同じ反応が自動的に出て、しんどくなることがあります。
SNSで誰かが批判されている投稿を見ただけで、苦しくなる。。
職場で別の人が注意されているだけで、自分も怒られたみたいに感じる。
友人が誰かの悪口を言っているだけで、自分も陰で言われるのではないかって怖くなっちゃう。
私は今回、SNSの投稿を見たときに、自分の中で何が起きているのかを少し考えてみました。
そのときに一番落ち着けた方法は、
「今、責められているのは誰なのか」
を、冷静に確認することでした。
責められているのは、投稿の中で取り上げられている人たちです。
私は、その投稿を「見ている側」にいます。
投稿を書いた人は、私に直接何かを言っているわけではありません。
私は今、目の前で批判されている人ではありません。
・・・こうやって書くと、当たり前のことに見えるかもしれません。
でも、怖さを感じてる時の私は、その「当たり前の境目」がわからなくなります。
「その人」と「私」が、頭の中で近くなりすぎちゃっているのです。
だから私は、怖くなったときほど、事実を確認するのが合っている気がしました。
「私は今、責められている人じゃない」
「私は今、その投稿を見ている側にいる」
「私は今、怖いって感じてる」
って、自分のいる場所と、自分の気持ちを言葉にする。
そうすると、ちょっと距離ができました。
私も、まだ毎回うまくできるわけじゃなくて、ドキドキすることもあります。
でも、怖くなったときに、
「責められているのは誰?」
「私は今、どこにいる?」
って自分に聞くと、自分に戻ってこられる感じがあります。
ちょうどこの話、動画にしてみました。
同じテーマで話しているので、よかったら見てみてください。
栗林あや(いがぐりこ)でした!
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