去年の今日は何をしてたかな、と自分のブログ記事を読み返してみると、彩ちゃんが客演した芝居(シベリア少女鉄道『この流れバスター』)を観に吉祥寺まで行ってますね。げっ、もうあれから1年経つのか……それと、買ったレコードの紹介でお茶を濁してます。1枚1000円縛りで「ガッチリ買いまショウ」ごっこ(このネタ分かる人いるかな?)やってましたね。思えば父のガンが判明して、実家と自宅の往復が始まった頃、こんなことでもしてないと気分が沈みがちだったようです。
今日の東京は雨、というか大荒れです。どちらにしても家で仕事なので、天候はさほど関係ないのですが、ここはひとつモーツァルトでも聴いて元気を出そう、ということで、1年後の今日もまたレコードの紹介でお茶を濁します。
取りあえず目についたものから。
セレナーデ9番ポストホルン。ライトナー指揮バイエルン放送響。独グラモフォン65年、ALLE~チューリップ、LPEM規格のモノラル盤です。これはステレオ盤も存在しますが、このモノラル盤があまりにも音がいいので、ステレオ盤は探しもしなかったし当然聴いてもいません。同曲ではベーム指揮ウィーンフィルの同じ独グラモフォン盤を大学生協で買って(もちろん日本盤ですよ)事足れりとしてましたが、後年このライトナー盤を聴いて目が覚めました。軽みも楽しさも勢いも、とにかくモーツァルトというしかない素晴らしい演奏。地方の楽団だからと言って侮れませんね。愛聴盤です。
次は歌曲。戴冠式ミサとエクスルターテ・ユビラーテのカップリング。オリジナルはそれぞれ一枚ものとして出てました。一応チューリップですがMade in~の第二版です。戴冠式がマルケヴィッチ指揮ラムルー管、ユビラーテがフリッチャイ指揮ベルリン放送響、どちらもソプラノソロはマリア・シュターダー。というわけで、これはシュターダーを聴く1枚。この人の声は可憐で瑞々しくて、僕の好きな歌手の1人、モーツァルトにはドンピシャです。でも、同じフリッチャイ指揮でドン・ジョヴァンニのドンナ・エルヴィラを歌ってましたが、むしろツェルリーナですね、この人は。
次はオペラを、と思いましたけど、全曲盤を聴くほどの時間と体力は今日はないのでレクイエム。僕はこれ、曲自体は必ずしも好きじゃありません。モーツァルトの美点が全て消えてる気がする。第一、聴いてて楽しくありませんからね。葬送曲だから当たり前と言えば当たり前ですけど。
まあそれでもこの曲の名演名盤とされる録音は大体聴いてきましたが、いま手元にあるのはこの盤だけです。英ロンドン、OS規格のステレオ盤オリジナル……ん、英ロンドン? これはちょっと説明が必要です。
ロンドンというレーベルは英デッカの米国市場向けのレーベル、レコード自体は英国でプレスして、米国製のオリジナルジャケットに入れて販売されてました。クラシックの中古市場ではおしなべて米盤は人気がなく、従って価格も手ごろなのに、中身は英デッカ盤と事実上同じものですからコスパが高い。中にはロンドン盤はデッカ盤より音が悪いという人もいますが、気のせいです。
この盤のオリジナルはもちろん英デッカ、1枚ものですがオペラの箱物中心のSET規格で紫レーベルです。本来ならロンドン盤は米国オリジナルのジャケットに入れられるはずですが、この盤はジャケットも英国製、恐らくはデッカのロゴが使えない(米国以外の)国々向けの国際盤というやつかな。この頃のレコード業界の権利関係は複雑でした。レーベルは溝ありラージのED2相当、スタンパーはB/Uで1番/2番、文句なしのオリジナルです。音はいいですよ。低音の響きが違います。
僕は指揮者のケルテスの大ファンなので、さほど好みでないレクイエムにもかかわらず、この盤もいまだに手元に置いている次第ですが、画像でお分かりのように指揮者のサイン入りです。裏面はソプラノのエリー・アーメリングのサイン。でもアイドルのサインと違って、中古レコード市場ではサインはそれほど珍重されないんですね。ほとんど落書き扱い。何でだろう? 購入時の価格は忘れましたが、ロンドン盤ということもありタダ同然だったように記憶しています。この時期のアーメリングがフィリップス以外のレコードジャケットにサインしてるなんて、それだけでも相当珍しいのにね。
窓外を見ると晴れてきましたので、今度は二台のヴァイオリンのためのコンチェルトーネでも聴こうかな、マカノヴィツキーの第一ヴァイオリンで。あ、レコード紹介は今日はここまで。仕事もあるし、こういう記事、意外と書くのが面倒なのでw お読みになった方も退屈でしたねきっと。重ね重ね失礼しました。






