このチープ感、たまりませんね。良いです。エビ中のもっとも重要な校風、「自由」が横溢している。
(出だしのギターリフ、ウイングスかと思ったw)
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シアターシュリンプのことが書けないので、一昨日買ったもう2枚のレコードのことを書きます。
昨日も書いたように、ドン・ジョヴァンニを物色しに立ち寄ったのですが、もう一つ、メンデルスゾーンの交響曲第4番イタリア、これの第一楽章が無性に聴きたくて、何か適当な盤を買おうと思ってました。
適当な、と言っても、僕の本命はシャルル・ミュンシュがボストン響を振ったRCA盤(カップリングは5番宗教改革)、オリジナルの影犬レーベルでもさほど高額でないし、再発のヴィクトローラ盤、デッカプレスの英国盤あたりでもいいやと思ったのですが、いずれも残念ながら見当たらず。さすがにそう何でもというわけには行きません。代わりにアバド/ロンドン響のデッカ盤が何枚も転がってましたから、程度の良さそうなのを1枚選びました。1234円。
ミュンシュ盤と比べると熱量がかなり落ちるのは我慢するとして、この値段だったら文句は言えません。カップリングは3番スコットランド。
そうそう、スコットランドといえば、ステレオ初期のデッカの名盤、ペーター・マークが同じロンドン響を振った作品がありました。あれのA面に入っていたヘブリジーズ序曲「フィンガルの洞窟」、北の国の島に海風が吹きすさぶような音がしたあのレコード、また聴いてみたいなと思ってエサ箱を漁っていると、気持ちが通じるんですね、ありましたよほら。
もっともこれはスーパーレアなオリジナル盤ED1ではなく、再発のSDD規格「ダイヤのA」(野球マンガじゃありませんよ)盤。FFRR溝ありラージ、右肩にDECCAマークはありませんが、145番ということはこれでSDDは初出かな。スタンパーはZAL-4W/4WのU/H、つまりオリジナルの2番/8番スタンパー、限りなく本当のオリジナルに近い盤です(この辺の話は興味のない人はスルーしてください)。たぶんブラインドフォールドで聴き比べても分からないレベルでしょう。
オリジナルのSXL2246は今でも50k~100kくらいで取引されてるんじゃないかな。この辺のものは世界的に評価が固まってるので、今後も値崩れどころかもっと上がるでしょう。でも、音だけ楽しむなら再発のダイヤのAで十分。値段も何十分の1ですからね。こちらは2777円の10%引き。割引対象ということは、エサ箱に入ってた期間が長い、つまり売れ残りということ。再版でこの価格はちょっと高いと思ってる人が多いんだろうなあ。でもこれ、ヨーロッパの業者なら少なくとも倍以上は付けますよ。
3番のスコットランドはダブりますけど、こちらも速攻で購入。昨日からフィンガルの洞窟を渡る風の音を久しぶりに楽しんでます。
僕は「名を捨てて実を取る」主義ですから、この再版シリーズはたくさん持ってました。70年代に入るとこの規格でのオリジナルも出てきて(ゴールドベルクとルプーのモーツァルト・ヴァイオリンソナタ集の6枚など)、コレクター的には面白いシリーズでした。
もちろん今では数えるほどしか手元に残ってません。試みにどれくらいかと数えてみたら、以下の5枚でした。
レーベルを古い順に並べるとこうなります。音も原則的には古>新なのですが、僕の現在所有するこの5枚(フィンガルを含めると6枚)はいずれもオリジナルのSXL規格と比べて遜色ありません。ケルテスのリンツなんて、ED4相当の小デッカなのに凄まじい音圧。先日取り上げたセルのエグモント同様、小ラベルでも優秀録音盤は存在します。
ともあれ、手軽にデッカサウンドを楽しみたい人にはうってつけのレーベル、見かけたらすぐに買いましょう。ただし、あまり良くないものも結構混じってますからね、そういうのを引いたら授業料だと思って諦めてください。












