ブログネタ:条件OK! でも好きではない……人と結婚できますか?
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●2重結婚と文書偽造の罪
●2重結婚と文書偽造の罪
今日は重いテーマですね。
嘘(うそ)をつくのはいけない事だと教わった人がほとんどでしょう。
でも、
「嘘も方便」という、ことわざもあります。
そして、
私は、
「嘘も方便」もありだと思います。
そこに愛があれば・・・・・
アメリカのフィラデルフィアという町に、中国人夫婦が住んでいました。
(下記が中国のネットニュースで流れた原文です)
http://news.nen.com.cn/72344592342581248/20050207/1612139.shtml
http://news.nen.com.cn/72344592342581248/20050207/1612139.shtml
心優しい夫は妻をとても愛していました。
ところが、ある日、
その真面目だった夫は、
ネットで知り合ったヘレナという女性と、結婚してしまったのです。
2重結婚(重婚)です。
偶然それを、教会で見かけた知り合いが警察に通報し、
その夫は、重婚罪と結婚の文書偽造で捕まりました。
町の教会という、目立つ場所で式を挙げたのがあだとなった訳です。
では、
なぜ、重婚で、そんな目立つ場所で式を上げたのでしょうか?
しかし、
そこにこそ、この事件の全ての意味があったのです。
彼は、留置所に入れられても何も言い訳をしませんでした。
そして、フィラデルフィアで裁判にかけられました。
罪を全て素直に認めていた彼なので、
検察官たちにとって、
裁判の判決は当初、簡単に処理して終わるものだと思ってました。
ある女性が法廷に出廷するまでは・・・
法廷が開かれると、
1人の中年女性が呼ばれ、
2度目に結婚したヘレナの育ての親という女性が証言台に立ちました。
裁判官が、
「貴方はヘレナさんの育ての親ということですが、ヘレナさんのご両親はどうしたのですか?」
その育ての親は、裁判官に答えました。
「ヘレナには両親はいません。」
ヘレナは幼い頃、
母親と父親に「お前なんか、いらない」と言われ、
公園に捨てられた子なのです。
幼いヘレナは両親に捨てられた事も分からず、
ずっと公園で両親の帰りを待っていたそうです。
何日も1人で帰らぬ両親を待っていたのです。
雨の中、倒れているのが見つかるまで、ずっと両親を待っていたのです。
私が彼女を引き取った後も、
時々その公園に行っては、
もしかして戻ってくるかもしれない両親を、待っていました。
ヘレナは幼い頃から、心優しい女の子でした。
自分が親にいらないと捨てられたのにもかかわらず、
小さい頃から、沢山の人を助ける仕事がしたいと夢を抱き、
看護婦になるのが夢でした。
貧しい事を苦にもせず、
彼女は自分の力だけで州立の医学校に合格したのです。
これで沢山の人を助ける仕事ができる!
さあこれから白衣の天使になると喜んでいた矢先に、
慢性腎炎が発覚したのです。
それでも頑張って学校に通い続けたのですが、
限界にきて退学するしかなかったのです。
こんなに苦労してやっと入れた学校を去らなければならない事に嘆きました。
それでも、病気を治してから出直せばいいと、
ヘレナは勉強しながら、色々な病院を回りました。
しかし、病気は悪化していったのです。
ある時、医者は彼女に、
「貴方は尿毒症になっています。
腎移植手術をしなければ2年しか生きられない」
と言ったそうです。
医者は、続けてこう言いました。
「今は、腎移植手術の技術も進歩しています。
ぜひ、貴方の兄弟姉妹やご両親に相談してみて下さい!」
「親の腎臓なら適合しやすいのですよ。」
その医者はヘレナが両親に捨てられた子だと知らないのは当然でした。
でも、
ヘレナにとっては「余命2年!」と言われたに等しかったのです。
ヘレナは希望を捨てずに、適合する腎臓の供給者を待っていました。
しかし、
日にちが無駄に過ぎていくにつれ、
希望が無いと悟ったのかもしれません。
ベッドの上で一人泣く日が多くなりました。
そんな時、彼と出会ったのです。
彼はヘレナに、希望を捨てずに頑張れと励まし続けてくれました。
彼は、何度も、何度も、ヘレナを元気づけてくれました。
彼は電話の向こうで泣くヘレナをほっておけなかったのでしょう。
「あきらめちゃダメだ。きっと何か手はあるよ。」
遠くに良い医者がいると聞けば、ヘレナを強引にでも連れていきました。
ヘレナは半分あきらめていましたが、
彼の情熱に打たれて、頑張って、透析を続けながら、色々な医者を彼と回りました。
ヘレナがもうダメだと思っても、
彼がヘレナの手を握って「さあ、もう一軒行こう」と言うと、
ヘレナは涙を拭いて2人で出かけて行きました。
そんな姿は、
まるで、
妹を、必死に助けようとする兄のようにも見えました。
しかし、ヘレナの病状はますます悪化していったのです。
やがて、医者は、
たとえ今、腎臓移植手術をしたとしても、
貴方の病状はよくならないと投げ出したのです。
ヘレナは彼が結婚していることは知りませんでした。
だから、ヘレナは、一生に、一度だけ、
たったの一度だけ、
人に甘えたのです。
「一度でいいから、
・・・・
ウェディングドレスを、着てみたいなぁ」
私は彼が結婚していた事は彼から打ち明けられて知っていました。
だから、ヘレナには、
「貴方はまだ結婚するのには、若すぎるし、
彼も大学の卒業に支障をきたすからまだ早い」と説得しました。
でも、
毎週の透析回数がだんだん多くなってゆく自分が、
もう長くないと悟っていたのかもしれません。
彼が帰る時は、いつも、今日が最後の日かのように、
抱きつきなかなか返さない日が続きました。
最初、彼も
「大事な事だから、親の許しを得ないと」と言って渋っていましたが、
ある日、2人でドラマを見ている時、
ヘレナがドラマの主人公がウェディングドレスを着ているの見て、
泣きはじめたのです。
それを見て彼は決断したのです。
「結婚しよう。ヘレナ。
僕でよければ・・・」
その日以来、ヘレナは、毎日とても楽しそうでした。
ヘレナの希望で、結婚式は、公園の側にある町の教会で行われました。
公園とは、あの公園でした。
ヘレナが幼い頃、ずっと両親が迎えに来てくれるのを待っていた公園です。
もしかしたら、ヘレナは、
偶然、両親がそこを通りかかって、
「こんなに幸せになって!」と、
幸せになった自分を、ひと目見てもらいたかったのかもしれません。
私が今まで育ててきた中で、ヘレナは一番の笑顔でした。
こんなに幸せそうなヘレナを見たのは最初で最後でした。
ヘレナは最高の笑顔のまま、結婚式の3週間後に亡くなりました。
亡くなる時も彼女は、
最後まで
ウェディングドレス姿の自分の写真を、
たった1つの宝物のように大切そうに抱いていました。
「裁判長!!、
私も重婚の事は知っていたのです。
彼を罰するなら私も罰してください。」と涙ながらに訴えた。
この事件がメディアで報道さると、
たくさんのフィラデルフィア市民が次々と彼を罰するべきではないと、彼を支持したのです。
妻は当初は重婚したことに怒りましたが、
ヘレナの病気の関係で体の関係は無かったことが分かり、夫を許していました。
しかし、法律は法律です。
厳しい判決が予想されました。
判決の当日。
判事は、
この犯罪に動機はなく、他人や社会に損害を与えるどころか、
世の中に絶望していた1人の女の子を「微笑みながら逝去」させた。
また、被告の中国人妻は夫の過ちを許している。
被告を「無罪」とする。
法廷にいた育ての親が持つ
ヘレナの写真の上に、大粒の愛の涙が落ちた。
そしてヘレナの希望で、
ウェディングドレスの笑顔の結婚写真が、
あの公園のイスの上にも、ひっそりと、飾られた。