今回はアグリ、またショパンとは全くの無関係な個人的な話です。
保護活動に微力ながら携わっているものとして、
また、いち愛犬家として書かせて頂きますのでご了承ください。












もし、自分が犬より先に旅立たねばならなくなった時・・
愛犬を引き取ってくれる家族、知人がいると断言できますか?
もし愛犬の問題行動で自分の手に負えなくなった時・・
一緒に乗り越えるお気持ちはありますか?
「飼い主様に代わり終生飼育致します」
そんな業者があることをご存知ですか?
もしかしたら賛否はあるかもしれません。
センターに手数料3000円そこらで「処分して」と持ち込んだり、
その時間と労力とお金すら惜しんで迷子扱いにしてそこら辺に捨てる人も少なくない中、
数十万円というお金を支払うのですから、飼い主さんなりの精一杯の愛情なのかもしれません。
私だってこの先そうせざるを得ないような状況には絶対にならないなんて言えないもの。
この引き取り業者の代表
「自分は末期ガン」と保護団体に泣きつき、何度も犬を引き取ってもらっていたそうです。
また河川敷に捨てている疑いもあったそうです。
故 樹木希林さん曰く、死ぬ死ぬ詐欺?
で、今年に入ってそこの代表は本当に病で亡くなった。
引き取り業は廃業です。
「残った犬を引き取ってもらいたい」
息子さんより相談を受けた、とある保護団体が介入することになったそうです。
「凶暴な犬、病気の犬の引き取りOK」
が謳い文句の業者ですから、残った犬はたやすく譲渡できる犬ばかりではありません。
なんで私がこんな話をしたかって?
友人から「この中の1匹のワンコを迎えようか迷っている」と連絡を頂いたことが始まりです。
そしてそのワンコの画像を見てみると皮膚がただれて、気軽に譲渡出来るような状態ではありませんでした。
情報としては「皮膚病。かなり高齢。オス犬」のみ。
これだけでもハイリスクですよね。
しかしあまりにも情報が少ない。
友人がコンタクトをとってみましたが代表さんが「今は元気みたいですよ」のみのお返事だったそうです。
そして団体さんが介入した後も、全く医療もかかっていない模様。
皮膚病がどれだけ辛いか…。
友人は1日も早くワンコの身体を楽にしてあげたいと覚悟を決め、医療にかけてあげたいので一刻も早く引き取りに行きたいとお願いをしたそうです。
「臭いますよ」
「自分の団体から譲渡したという体にしたい。」
「お見合いとお届けが必要。日程が決まり次第連絡します」
そうお返事を頂いたそうです。
ワンコの身体の辛さ、誰にも気にも留めてもらえていないワンコの孤独
友人は心を痛めながらも代表さんからの連絡を待つしかできない日々を過ごしました。
そんな状況はある日突然かわりました。
「お見合いとお届けは必要ないので(保護場所)へ直接引き取りに行ってもらえれば」
代表さんから電話がきたそうです。
そして友人は仕事の休みの日の朝、高速をとばして1人ワンコを保護場所まで引き取りに行き、そのまま病院へ直行、
無事に家に連れて帰ることが出来ました。
保護団体の代表さんとは結局1度も会うことなく。
団体それぞれ考えの違いはあって当たり前。
そう思ってはいましたが、あまりにも驚くことばかりでした。
そして極め付け、最後のびっくり!
「オスじゃなくてメスだったよーーーーー!!!」と友人。
ズコーーーーッ!!!!
蓋を開けてみればそのワンコ
脳梗塞を発症しており、全盲で耳も聴こえず・・アレルギーで下痢も酷かったそうです。
・・ちょっとさ。これ、一般の人だったら無理なレベルだよね・・。
確認せずに丸投げしていいレベル、とっくに超えてね?
極め付けが情報もほとんどない上に唯一の情報(性別)すら違っていた。
そして一目見てすぐにわかったという眼振(脳梗塞から来る)
性別も間違えるくらいだからワンコの顔など全く見ていないのでしょう。
保護団体として介入するならば・・しかも第三者に譲渡するならば・・
考え方それぞれとしても
最低限の責任や誠意って必要なのでは・・泣
ワンコを引き取った友人は昔から個人保護をし、保護団体の預かりボラも経験された方。
酷い状態のわんこも引き出し、手厚く愛情深くお世話をしてご縁を繋いできた保護活動のエキスパートです。
そんな友人ですら、いま手探りで向き合っておられます。
耳が聞こえない上に目が見えない。新しい環境に戸惑い分離不安になりながらも友人の存在にしがみつくワンコ。
片手間では向き合えませんよね。
もちろん友人は後悔していません。
むしろ誰からも身体のことなど気にしてもらえないような環境から連れ出すことが出来て良かった
そう思っておられることでしょう。
わたし個人的に悲しかったのは、介入された団体のブログを見ると
「〇〇(犬種)、里親様へ移動」と一言のみ。
犬の状態はおろか性別もしらない、結局希望者に会うこともなく
状態を聞いても「元気らしい」一言のみ。
そんな状態で「〇〇(団体)がレスキューした犬」
と語るにはあまりにも不誠実すぎやしないか。
引き取った友人がどれだけの葛藤を経て、それでもワンコの為にグッと我慢をして飲み込んだか。
なんともモヤモヤの残るお話でした。
友人から聞いただけの何もしていない人間(わたし)が指をさして非難すべきではないことは承知しています。
でもこれは実際にあったこと。
隠す必要もないまがいもない事実。
こういうこともありますよ、と知ってもらう事も保護犬に携わる身として大切なのかもしれない。
なのでこちらでお話させて頂きました。
(貶めたい訳ではないので全ての名前は伏せさせて頂きます。
また友人からの了承も得ています)
そうそう。
介入されたその団体さんから協力依頼された、とある大きな団体さん
その犬たちの中から数匹を会で引き受けられました。
その子たちはすぐに医療にかけられ手厚くお世話をしてもらっています。
この団体さんに救われたこの子たちは間違いなく幸せ一直線でしょう♡
団体によって予算に余裕があるない、出来ること出来ないことはあると思います。
しかしどちらにしても、誠実に正直に。
人の注目を集める集めないに関係なく
目の前の状態の悪い小さな命に対し、何を最優先にすべきなのか。
家族にと手をあげて下さった方にどうあるべきなのか。
考えてしまう出来事でした。
そしてこの10年で保護団体は驚くほど増えました。
ニーズを受け、引き取り業者や老犬ホームなども増えたことでしょう。
心を込めて、誠実に携わっている方々もたくさんいますが、そうでない人達もいるでしょう。
ひとくくりに見ないで欲しい。
それぞれがよく見聞きし、納得できるまで質問したりし、見極めが必要になって来ていると感じます。
以上、わたしの思いの丈を綴らせていただきました。
長い長い文を読んで下さった皆さま、
ありがとうございます。
皆さんの中でもいつか似たようなシチュエーションに触れるかもしれない。
親族、友人、知人から相談があるかもしれない。
その時、頭の片隅から引っ張り出してくださると幸いです。
PS
わたしの所属しているアグリでは
引き出してすぐに検査、必要に応じて治療を開始し
希望者の方には現在分かりうるワンコの情報をお伝え、再度検討していただきます。
迎えてもらってから「こんなはずでは…」と思われることはワンコにとって辛いことだと考えます。
全てを知った上でそれでもと望んでくださるご家族の元で残りの犬生を安心して過ごして欲しいのです。
我が家がこてつを譲渡して頂いた大きな団体さんも同じでした。
念のためお伝えさせていただきます。

