私の名前が「岳志」なのは
父が登山家だったから。
父は北海道の山を知り尽くしていたので、
山で遭難者が出ると、
仕事を中断して救難活動に当たる
特別な役割を担っていたそうです。
春と秋は山菜採り
山を知り尽くしていることは、
山菜がどこにあるのかも知っていて、
毎年、春と秋には一家総出で山菜採りでした。
カローラスプリンターのトランクだけでなく
山菜を後部座席に山ほど積んで私が埋没したことも。
山からの帰り道に2回、
パンクしたことも覚えています。
もうすぐ厳冬期を迎えます。
昔はダッシュ村のように、
あれこれ冬支度をして迎えた冬。
そんなこととは無縁の社会になりましたが、
秋ならキノコ。
天然のキノコは香りが強く、
スーパーに並ぶ栽培品とは違うのだと、
幼少期から分かりました。
一斗缶の缶詰をコンロの上で
さて、春ならば。
かなり先の話ですが。
タケノコに、タラの芽、ウド、コゴミ、ゼンマイ…。
それにフキ。
ナタを持たされ、フキの上下を切り、
日差しに透かして虫食いを捨てて、
リュックに入れる。
小学生低学年の私には、
かなり辛い作業でした。
家に帰ってもまだ仕事はありました。
フキなどは外側のスジを取り、
タケノコは丁寧に皮をむかなければなりません。
大きな鍋で湯がく作業が待っていました。
父は器用でね。
一斗缶をきれいに洗って再利用し、
茹で上がったタケノコを詰めて、
コンロの上でハンダ付けをしていました。
一斗缶のタケノコ缶詰です。
母が作ったヨモギ餅
そんな作業の中で、
1つだけ楽しみがありました。
母が採りたてのヨモギを材料に、
ヨモギ餅を作ってくれたのです。
あの香り、忘れません。
どうしてこんなことを書いたのか。
まだ会ったことはないのですが…。
元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志
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