今日は、不登校になった子どもとお母さんに会ってきました。

 

   結論から言うと、子どももお母さんも笑顔になって、

 

   「とっても元気が出てきました。」

 

   「明るい希望が見えてきました。」

 

   と、とても喜んでもらえました。

 

   根本的な解決へ足を踏み出す一歩になったからです。

 

   子どもとお母さんの話を聞いていて、感じたことがあります。

 

   それは、クラスの友達が嫌なことを言ってくることが原因で、そこを

   変えなければ学校へは行けない、と思っていることです。

 

   そして当然ながら、学校と嫌なことを言う子どもたちを責める気持

   ちがあります。

 

   私は、時間をかけて、根本的な解決へとじっくり取り組む覚悟を決

   めました。

 

   どんな嫌なことを言われるのか聞いてみたところ、体形のことだそ

   うです。

 

   言っている子どもは、いわゆるヤンチャ坊主です。

   相手の気持ちを考えずに言うタイプ。

   だから、特定の子どもへというのではなく、いろいろな人に言って

   しまう子どもたち。

 

 

   そこで、悪意のある陰湿な子どもたちでないこと、

 

   自分だけがやられている訳でないこと、

 

   などについて、無理なくゆっくりと理解できるようにしていきました。

 

   もちろん本人にとっては、傷つく言葉だった訳ですから、時間をか

   けて、傷ついた言葉と気持ちを成仏させることを意識しながらやり

   ました。

 

   お母さんは、意外に早く理解してくれました。

 

   ただ、本人にしてみれば、深く傷ついた当人ですから、簡単に許せ

   る訳はありません。

 

   そこで、許すのではなく、人が嫌がるようなことを言う奴らなんだと

   理解する。

   そんな風に思えるようにしていきました。

 

   次第に、強い奴らと弱いボク、加害者と被害者という認識から、対

   等な関係へと思いは変化していったようでした。

 

   表情が明るくなってきたのです。

 

 

   次に、学校の先生方への恨みについてです。

 

   わが子を不登校へと追い込んでしまった学校の先生・・・

 

   という認識から、どれだけのことをしてくれた先生か・・・

 

   へと、意識の転換を図っていきました。

 

   責める気落ちがあると解決しないからです。

 

   人を責めたまま幸せになんてなりませんものね。

 

   先生が何をしてくれたかありったけ考えてもらいました。

 

   ・お母さんから状況を説明された時に、嫌なことを言う子どもたち

    に指導してくれた。

 

   ・電話で心配してくれた。

 

   ・家庭訪問をしてくれた。

 

   ・学校に行って話をした時に、学年主任の先生も話を聞いてくれ

    た。

 

   などなど、いろいろと先生方が、努めてくれたことに改めて意識を

   向けていきました。

 

   そうしているうちに、またまた親子の表情が明るくなっていきまし

   た。

 

 

   さて、これで第一段階をクリアです。

 

   次からがもう一つの根本に迫らなければなりません。

 

   自分責めをやめることです。

 

   「学校に行けない僕はダメだ・・・。とか、お母さん・お父さんに悪い

    ことをしてる・・・なんて思っていない?」

 

   と聞くと、案の定、そう思っていると答えてくれました。

 

   また、お母さんに

 

   「私の育て方が悪かったのではいか・・・。なんて考えちゃいますよ

    ねぇ・・・。」

 

   と言うと、ちょっと涙目になりながらうなずいています。

 

   「学校に行けないんじゃないよ、学校に行かないってことを選んだ

    んだよ。」

   

   とか、

 

   「アウタースクールに行ってるんだって?すごいよ!」

   

   などと一応話しました。

 

   でも、こんな陳腐な言葉なんかでは響きません。

 

 

   ここからは、文字にするのは難しいのですが、さらに一段と魂を込

   めて当たりました。

 

   過去の私の教え子たちで不登校だった子どもが、社会人になって

   活躍してる話には興味を持ってくれました。

 

   また、将来は普通にサラリーマンになって欲しいのか、それとも他

   の道もあるのか、なども話し合いました。

 

   笑いながら、

   「ラーメン屋さんとかの店を開いたら、相当繁盛するだろうね~。」

   なんて話にもなりました。

 

   こうやって、将来の話になっていくと、現在の不登校という状況が

   少し小さい問題に思えてきます。

 

   明るい希望の光が見えてきた感じです。

 

   「後は心配なことはないですか?」

 

   と聞くと、

 

   お母さんの心配は、勉強が遅れてしまわないかというところにあり

   ました。

 

   どうしようか考えているうちに、特に心配な算数については、お母

   さんが教えていくという話になりました。

 

   親子の意識は、過去から未来志向になっていきました。

 

   「明日から学校に行けそう!」

 

   なんて言葉が出ました。

 

   それは、今の明るく元気になった時の思いであり、素晴らしいこと

   です。

 

   でも、行けなかった時にまた自分責めをしてしまうかもしれませ

   ん。

 

   そこで、行けそうって思っただけで花マルという話をしました。

 

 

   子どもとお母さんから、何回も何回もお礼を言われて帰ってきまし

   た。

 

   ずいぶん時間がかかりましたが、疲れが吹っ飛ぶような笑顔が見

   られてとってもうれしくなりました。

 

 

   これからも、時々お会いして、少しでも元気になってもらえたら有

   難いと思っています。