もう10年以上前のことです。
私は仕事で、九州の宮崎県に行きました。
昼休みに、上司と二人で近くのコンビニで弁当を買い、
目の前にあった広い公園で食べ始めました。
どこかの学校の校外学習だったのでしょうか。
低学年くらいの子どもたちが数十人、ワイワイ遊んでいます。
私たちが弁当を食べ終わる頃、
年配の女性の先生が、公園の一角に立ちました。
ちょっとして、若い女性の先生が二人、同様に
その先生の近くに行って、立ちました。
三人とも、ただニコニコしながら立っているだけ。
私たちは、
「あの先生達、何してるんだろうね。」
と、不思議に思って見ていました。
すると、2、3分くらいして気づいた子どもたち数人が、
先生達の近くに集まり始めました。
でも、まだ多くの子どもたちが夢中になって遊んでいます。
先生達は、ただニコニコして並ぶのを待っているのです。
「え~! 早く集まれ~!」とか言わないの?
ただ待っているのです。
少しずつ気づいた子どもたちが集まってきました。
でも、何人かの子どもたちは、ちょっと遠くにいて気づきません。
ようやく全員集合したのは、なんと15分くらいたってからです。
「えええ~!信じられない~!」
私は、上司と顔を見合わせながら、心底驚いていました。
私の住んでいる県は、地方の田舎です。
全国的には、のんびりしたイメージでしょう。
でも、私を含めて、「はい、時間だよ~!集合~!」
と、子どもたちを呼んでいます。
私は、この情景が今でも忘れられません。
そして、宮崎という所が大好きになりました。
そしてさらに、
私の教師としてあり方に、大きな影響を与えて もらった出来事になりました。