気づいたのは
黄色く染まった
一枚の木の葉
視界に飛び込んできた
つつましげな色合いに
ふと思い立ち
立ち止まり
風の中に
身を置いてみれば
わずかなうちに
夏の熱気から
秋風の季節へと

虫たちが
りりり、と囀り
ざざっと梢が鳴る
この葉群れが
鮮やかな色に染まるのも
おそらくは
もうまもなくのこと
思えば
心は逸る