探していたわけじゃないのに
浮かびあがるシルエット。

目を凝らしたわけじゃないのに
見えてくるシルエット。

脳へと繋がる伝達信号により
発せられた言葉なんかじゃない。

躰の全てを廻る管を通る血液が
個々の細胞に呼応して鳴る純音。






い ま ま で ど こ に た の ?






鼓膜の有無を認識させたのは
どうやらこの声らしい。

そして描かれる無数の線は
時折り行き先を変更する。

浅い影透視。
深い影法師。

両脇に抱える指針は、
やがて水紋の拡がりを誘う。






あのセカイの音は
限られた色しか存在しない。

あのセカイの雨は
乾いた喉を潤してくれる。

絡まるのは意図だけか。
絡み合うのは運命だけか。

五感じゃ全然足りない。
互換じゃ当然追えない。






あぁ。なんて不便なことか。












# リッキー