典医寺の朝の勉強会

「気」についての
講義をしていたチェ侍医に
白羽の矢を立てられた
チェヨンは戸惑うような
顔つきで チェ侍医とウンスを
代わる代わる見た

ウンスも突然のことに
チェ侍医の思惑を計りかねている
チェ侍医はかまわず続ける


では 実際に見せて頂くのは
後にして 今日は医員だけではなく
武閣氏やウダルチの皆さんが
いらしているようなので
簡単に医術の気の流れについて
お話ししましょうか


チェ侍医はウンスを見て微笑む
気の流れと聞いてなんだか
恥ずかしくなったウンスは
頬を赤らめて下を向いた
その様子が まるでチェ侍医に
微笑まれて恥ずかしがるように
チェヨンには見えて
内心おもしろくなかった

だがここは典医寺 
ウンスの立場もある
そう思い直すと 
何事もなかったように前を向いた


医術で使う気の流れとは
経絡の流れを良くし
身体の調子を整え
病を改善すること
これは医術を志すものならば
誰もが知っておろう


皆が頷く


そして生薬つまりは薬湯で
臓器の調子を整え
針治療で ツボを刺激し
身体の表面の気を調節すること
臓器については医仙様が先日
天界の人体図でご指南くださった
のを 皆も覚えておろう


チェ侍医が言うと
医員が一斉に頷く
それを見回してから


なれば この気が滞ると
病にもなり病になると気鬱にもなる
心と身体は一体であるから
だが自身で
気の流れを調整することは
なかなか難しい 
人には血の巡る道があるように
気の巡る道があるが
それを自らの意志で捉え
流れを司ることは 相当な
鍛錬が必要である
そしてそれは呼吸を整える方法
調息を会得することで
掴むことができるのだ

ふつうの人間ならば
これで十分だが まれに
特別な才能を持ち
修練を積むことで
大護軍のように
自らの気を操ることが可能になる
運気調息がこれにあたる
さすれば 大抵の病は己の気で
治癒出来ると言うもの


おお~


皆の感嘆が聞こえる
ウンスはいささか心配になる
いったい チェ侍医は
何をさせると言うのかしら?と


ではウダルチの皆さんも
せっかくお越しゆえ
大護軍 テマン それから
他の皆様もこちらへ


チェ侍医に呼ばれた皆が
まえにおずおずと歩み出る
チェヨンはいささかむすっとした
面持ちであった


さきほどから チェ侍医は
ウンスばかりを見つめ
ウンスに微笑みかけている
それにウンスも微笑み返す

なんだか非常に面白くない


では ウダルチの皆さんは
調息ができると伺いましたので
こちらで やり方のご披露を


細長い診察台が運び込まれ
数人が腰をかけた

チェヨンに仕込まれ
鍛錬の一貫として調息ができる
ウダルチが チェヨンの顔色を
伺いながら どうしたものかと
顔を見あわせている


よいか ウダルチとして
恥ずかしくないように
調息を見せて差し上げろ


チェヨンの檄が飛ぶ


はっ!


ウダルチが皆 意識を丹田に
集中させ深く呼吸を始めると
みるみる力がみなぎるような
顔つきへと変わった
チェ侍医が感心したように


さすがは大護軍仕込みの
ウダルチの面々
調息を完全に
我がものにしていらっしゃる


と 褒めちぎる


では次に 大護軍
皆に運気調息を見せては
もらえませぬか?


は? 運気調息は人前では
できぬ
調息の最中に気が乱れては
自身も 周りも 巻き込み
大変なことになるゆえ


そうですか 
それは残念
ならば 気を集める様を
見せてはいただけぬか


それもならぬ
むやみに人前でなど
出来ぬ相談


そうですか
それは残念
では致し方ないですね
百聞は一見にしかずと
申しますゆえ
では 典医寺のため
私がお見せしましょう


なに? 
侍医は内功が出来るのか


チェヨンのこめかみが
ぴくりと上がる


いえ 大護軍のように
攻撃に使うものではありませぬ
あくまで医術の一貫でして
私もごく最近 
守りたい方のために
やっと会得したもものなれば
うまくいくかどうか・・・
これは肩こりにも
非常に効くとか
よろしければ医仙様 
いかがですか?


え? 私??


はい 
身重の方でも問題ありませぬ


ウンスが困ったように
チェヨンの顔を見る
その時
チェヨンが侍医とウンスの間に
たちはだかり


ならぬ イムジャ
イムジャはおとなしゅう
そこで 見ておれ
よい 俺が気を集め
皆に見せるゆえ


だめよ ヨン 
大護軍の体面は?
大切な内攻を
ここで見せるなんて
もうチェ侍医もどうかしてる


ウンスははらはらとした思いで
ふたりを見た


いや これも修練のひとつと
思えば良い
それにこれは俺の意地だ
あやつに好きにされてたまるか


ばかね 
そんなつもりはないわよ
チェ侍医のことだもの
なにか考えがあるのよ


いや 奴の考えなどお見通し


言い出したら聞かない
幼子のように
チェヨンは言った

チェヨンは
チェ侍医に向き直ると
軽く足を開き
丹田のまえに両手を構え
意識を集中する
息を細く長く吐き
手に意識を集中させると
手の中に青白い光が
みるみると溜まっていった


*******


『今日よりも明日もっと』
意地の張り合い?
気のぶつかり合い




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


気の流れについて
書いているうちに
説明文?のようになってしまい
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ 失礼いたしました

そして話がなかなか進まない
すみませぬ~~(。-人-。)



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