- 英語リッチと英語プア―イングリッシュ格差社会 (Kobunsha Paperbacks 109)/ケビン クローン 越智
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英語世界.グローバル世界の掟を知る
ここまで、ポクがなぜ日本を「極東部日本村」、あるいは「日本ビレッジ」などと表現してきたかを、あなたは考えたことかありますか?
この自虐的masochisticな表現は、簡車に言ってしまえば「世界のド田舎」 remote and backward villapということですが、これを自覚しないと、英語ワールトの住民citizenとなれないのてす。
世界村のどの人々も結局は自分の生まれた国、地域中心でものごとを考え、母国語mother tongueて暮らしています_、しかし、それはかり続けると.グローバル・ビレッジでは下流生活しかできません。
そこで、ここかもは、英議という世界凄準簿global common anguageを、それを支える文化culture、政治olitics、経済economyの面から考えてみましょう.
これをしないと、いくら英語を身につけても、それは言葉たけにすきす、英語ワールトを理解したことにはなりません。
本人が英語プアなのは、じつは、この世界封の仕組みhierarchy of globalvillageが理解できていない点も大きいのです。つまり、「世界100人村」における自分たちのホシションがよくわかっていないのてあります。
すなわち,私たちは、世界村においては、その片田舎で暮らしているのであります。
(24)キミは極東郡日本村で暮らしている
(25)ドルこそおカネ。それは美しいもの
(26)グローバル資本主義とはなにか?
(27)世界丸ごと学歴格差社会の完成
(28)ノーと言えないアメリカ人、ジョ-クがわからない日本人
キミは極東部日本村で暮らしている
他国を広げて英拝ワールドをよく見てみよう
極東郡日本村-このような表現を使うと、 「なにを言うか」と怒る方々がおいでです。
このような方々は、日本が世界の先進国の一員member of the advanced countriesであり、腐っても世界第2位の経済大国economic giant、さらに「美しい国」 beautiful countryと信じておられる方々です。
しかし、こ_ういう方々は、まだいいのです。
問題は、このような表現に対して、無反応な方々です。
つまり、いったいなんのことなのかわからない方々(people who don't see it)の存在です。
特に、最近は、若者にこの傾向が強く、下流志向クンは、おしなべて「そんなことどうだっていいじやん」 (To hell with it!)という感じです。
しかも、驚いたことに、彼らは日本村ジモティでいることに誇りさえ持っているのです。
そこで、英語村育ちのボクは、まず、世界地図world atlasを広げて、こう言うのです。
「世界村の中心はどこ?」これに、 「日本」と答えたら、世界100人村の大学入試には必ず落ちますが、日本人でこう答える人間は皆無です。
そこまで、日本人はバカではありません。
当然、 「アメリカのワシントン」と答える人が大半です。
はたまた、最近のニューリッチの方々のなかには、 「ドバイだろうが」と答える人もいて、これはけだし慧眼sharpshootingと言わなければなりません。
日本人は、このように優秀なのです。
が、まあそれはいいとして、ともかくワシントンWashington DC, U.S.A.で正解です。
で、ここまではいいのですが、正解者多数でも、日本村の人々のアタマの中には、ワシントンを中心にした地図がないのです。
これが、問題なのです.
つまり、正解は言えるが、実感actual feeling がない.
こうなると、英語ワールドはゼッタイに理解できません(can'ttouch theworld).語学としての英語はなんとか話せても、本当の英語は話せないからです。
日本村の人々に、実感としての村人意識がないのは、日本村の学校にはどこでも「日本が中心の世界地図」が貼ってあるからです。
本屋で世界地図帳なるものを買っても、世界地図の中心には必ず日本があるからです。
そこで、英語プアから脱出したいなら、まず、アタマの中の地図をアメリカ中心の世界地図に入れ替える必要があります。
なぜなら、それが、アメリカ人のアタマの中にある世界だからです。
そしてまた、イギリス人ならロンドンがど真ん中にきた地図で世界を考えているのです。
彼らはこのアタマで英語を話し、世界を見ているのです。
もっと、極端なことを言えば、オーストラリア人は、北半球northem hemisphereと南半球southern hemisphereが逆の地図で世界を見ています。
つまり、地図の上にオーストラリアがあって、その真下に日本があるのです。
いずれにせよ、英語ピープルの地図では、われわれの日本ビレッジは地図の端にあります.
辺境、ド田舎、極東(はるか東=Far East)にあるわけです。
そこで、英語村の下流民white trashと話をして、 「日本の東京から来た」と言うと、 「北京の近くか?」 (somewherenearBeijing?)なんて言うヤツがいます。
おまけに、 「北京まで電車でどれくらいかかる?」なんて聞かれたこともありました。
殴ってやろうかとも思いましたが、ジョークで「丸3日」と答えておきました……。
と、それはいいとして、日本が極東という辺境にあるということとぎまは、江戸時代式に申せば、外様も外様ということであります。
つまり、ワシントンに幕府(th eworld's government)があって、東京の殿様はアメリカ大統領の家来servantということです。
これが、もっともわかりやすい世界100人村の構造です。
したがって、キミもボクも日本村の民として東京の殿様に年貢taxを納め、それをアメリカ幕府の将軍(virtual ruler of the world)が吸い上げているということになります。
アメリカは戦略国家.英語は戦略言語
ここで、話は飛んで、 「戦後レジームの脱却」という安倍内閣の悲願earnestdesireに移ります。
要するに、アメリカ幕府による日本村の統治ruleがどうしてできたかという話です。
アメリカというのは、事実上の世界覇権国global hegemonic stateです。
派遣国ではありません。
ただ、派遣にオキテがあるように、覇権国にもオキテがあり、それが彼らの行動原理behavioral principleです。
この原理を知れば、いわゆる英語ピープルのアタマの中が理解できるでしょう。
1945年(昭和20年)、日本村はほぼ焼け野原になっていました。
ビルがほとんどなくなった東京からは、富士山がよく見えたといいます。 このとき、アメリカの将軍たちは、なにをしていたでしょうか?
当時、スタバはありませんが、まあ、コーヒーを飲みながら航空写真を眺めて「占領政策を指揮するのには、ビルが1つ2つは必要だ。
だからここは残して、ここは駐車場にしよう」などと言っていたのであります。
つまり、彼らはすでに日本占領後の戦略occupation policyを立てていたんです。
このように、アメリカは「戦略国家」 strategicstate であるということが、極めて重要です。
そして、英語というのは「戦略言語」なのです。
日本人が「打倒、鬼畜米英!」 「1億玉砕も辞さず」などと言っているあいだ、アメリカ政府は文化人類学者ルース・ベネディクトRuth Benedict (1887- 1948)を使い日本人を徹底解明しました。
その成果は、戦争遂行上も戦後の占領政策においてもいかんなく発揮されます。
アメリカ軍人が「東京を全部駐車場にしたぞ!」などとギャグをぎんごう飛ばしていたころ、日本では本土決戦へ向け、聖壕を掘ったり、女ひが性竹槍部隊が編成organizeされていたりしたのですから、彼我の差はいかんともできません。
そこには、戦略のかけらもなく、あるのは「為せば成る」の精神論だけです。
つまり、日本語は、精神言語なのです。
いま風日本語で言えば「スピリチュアル言語」です。
「言霊」とも言います。
日米のこの差difference between two countriesは、極めて重要です.
戦争をおっぱじめる前から戦略をキチンと整え、それを言語で体系化systematize していたアメリカは、戦争中、すでに戦後を見据えていました.
ルーズベルト(FDR) Franklin Delano Roosevelt(18821945)が、チャーチルWinstonChurchill(1874 - 1965)やスターリンJoseph Stalin (1879- 1953)にご相談申し上げるヤルタ会談Yalta Conferenceのはるか前からです。
アメリカの戦略性は、占領政策においてもまた、十分に発揮されました。
つまり、アメリカ軍の最高司令官topU.S.generalが、アメリカ幕府を日本に開いたわけです。