幸助さんのタロットリーディング

昔から人の話を聴かず、自分の話ばかりしている幸助さんが

タロットリーディングを始めると、じっと聞いている不思議。

 

まず、ひらりと紫の布を広げると、

お~、これを敷いただけで、シュッと気持ちが引き締まるな。と、言う。

 

はい、では、自分で今気になっていることあれば、目をつぶって、心を落ち着けて

整ったら目を開けてくださいね。と言ったはいいが、なにって言われてもわかんね。というので、はい、では今の状態からみていきましょうね。と4枚引いてもらう。

ふんふん、なるほど。

一応33年ほど夫婦をしているので、何を現わしているのかは、手に取るようにわかる。ですので、幸助さんに分かりやすいように、具体例を挙げながら現状、アドバイス、近い将来、総括と話を進めました。

 

すると、思うところ大ありのようで、それ、今まで言ったことないよね?というようなことを言い始めました。そっか、だから、俺、施設なんか行ったら、皆に嫌われるから、やだ。って言ってたんだね。ちゃんと、自分がして来たことは覚えていました。

それを余計な事だともわかっていました。そして、それを悔いていました。

 

なんで、そういうこと、言っちゃったんだろうね?

今、言わなくなったっていうのは、どうしてだと思う?

 

というようなことを聞きながら、話を進めました。

 

最後に、どの位、そうだな。と思ったか聞いてみると、この位、と人差し指で

○を描きました。(なんて感覚的なのかよくわかります)それ、どのくらいの中の○?と問うと、布いっぱいの中のそれらしい。ということは、ほぼ、そうかな~??。っていう感じだったんだね。

では、この4枚の中で「そうだ」と思うのはどれ?と聞いたときは、迷わず最後のカードを指さしました。

なるほど。まだまだ、「ねばならない」「ひとになんだかんだいわれないようにしなくては」「言われてはいられないから、やる」が抜けないんだなぁ。その分、それがほぼない私に好きなだけ、やらせてくれていたんだ。と今ならわかる。

 

やっぱり夫婦だわ。

 

と思ったけど、

「はい、この辺でよろしいでしょうか?

3000円になります」って言ったらね、

「あ~、今持ち合わせがないんだ。月末にしてくれないかなー」というので

「え~、安田さん、これまでの分もたまってるんですけど。年金から引き落としといてよろしいでしょうか?」「あ~、そうしてくれると助かるな」という

いつものパターンで終わりました。

 

 

認知症になったからと言って、全てができなくなるわけではないのです。

うちの場合、これまでもよく夜に「ママさんごっこ」でツケで飲みに来たり

(ただ、夕飯にお酒を飲むだけだけど^^)したりしていたので、不思議なことではありません。同じ出来事でも、それを深刻に捉えるか、軽く笑いに捉えるかでその後が全く違うことになっていくものです。

 

今日は結構頭を使った幸助さんに、大好物のとうもろこしをあげよ。

 

 

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