アガサ・クリスティの「ゴルフ場殺人事件」(ハヤカワ文庫)

 

     エルキュール・ポアロもの。

     フランスに滞在する大富豪のルノーがポアロに、命を狙われているので助けてほしいという手紙を送ります。さっそく現地におもむくポアロとヘイスティングス。

     ところが着いてみると、すでにルノーは殺された後でした。毅然としたルノー夫人。しかし、夫の遺体を見ると気絶してしまいます。

     ルノーには息子のジャックがおり、マルトという美しい娘と交際中。マルトの母ドーブルーユ夫人には秘密があって・・・・・・

 

 

     愛読しているブロガーさん、強運HIROKOさんのブログで紹介されていた一冊。ずいぶん昔に読んだのですが、内容をすっかり忘れていたので再読しました。

     HIROKOさんのご指摘どおり、ヘイスティングスのロマンスが描かれており、ファンにはうれしい一冊です。

     

     パリ警察の刑事ジローとポアロの推理合戦も読みどころのひとつ。

 

     登場人物が少ないわりに、事件は複雑かつ重層的で、読みごたえ十分です。

 

     ルノー夫人が印象的。クリスティは気品のある中流の女性の描き方がほんとうに上手ですね。