櫛木理宇さんの「FEED」(新潮社)

 

   シェアハウスとは名ばかりのタコ部屋のようなマンションにすむふたりの少女、綾希と眞実。ふたりは友人になりました。

   その後、眞実はシェアハウスのオーナーの知り合いだという美少女、海里(かいり)と出会い、強く心ひかれ、彼女の世界に足を踏み入れていきます。その先に待っていたものは・・・・・・

   一方、綾希はふとしたことから、近所の喫茶店に出入りし始め、そこで店で売るためのアクセサリーをつくり始めて、お金を稼ぐことの大切さを感じていきます。

 

 

   ふたりのヒロインの住むシェアハウスの描写が、すごくなまなましいです。横行する盗み、プライヴァシーの保てない環境。

   いわゆる貧困ビジネスに関する言及もあり、かなり奥の深い小説です。

 

   綾希と眞実。ともに、同じシェアハウスで、似たような環境で暮らすふたりの道は、それぞれ、大きく分かれてしまいます。

   いったい、ふたりの少女のどこに、違いがあったのか、考えさせられます。

 

   ある意味、読むのが辛い(それでもページを繰ってしまう)小説なので、落ち込んでいる時などに読むのは禁物です。

   またR15な描写もありますので、苦手な方はご注意ください。