アガサ・クリスティの「ポケットにライ麦を」(ハヤカワ文庫)

 

   実業家レックス・フォテスキューが何者かに毒殺されます。殺されたレックスのポケットには、ライ麦が数粒はいっていました。

   行きづまる捜査。

   そうこうするうちに、今度はレックスの後妻アディールが毒殺され、さらにはメイドのグラッディスが絞殺死体で発見されます。

   グラッディスの昔の雇い主、ミス・マープルは現場に乗り込み、一連の事件がマザーグースの童謡どおりに起きていることを警察に伝えます。

 

 

   マザーグースの童謡の見立て殺人を描いたミス・マープルもの。

 

   殺されたレックスにはふたりの息子がいて、ふたりとも怪しいのですが、殺人の機会がありません。

   また、メアリー・ダブという有能すぎる家政婦の存在も意味ありげです。

 

   あまり好感の持てる登場人物がいない中、レックスの次男ランスロットの妻パトリシアの存在がさわやかです。

 

  かんじんの謎解きですが、私にはまったく想像もつきませんでした。

 

  ミス・マープルの出番はそれほど多くないのですが、安定した出来栄えだと思います。