絶版になってしまった、しかし面白いエンタテインメント(ミステリー以外)を順次、取り上げていきたいと思います。

   もし、興味を持っていただけたら、中古か図書館をご利用ください。

 

   初回は、シャーリー・コンランのサバイバル小説「悪夢のバカンス」(新潮文庫)

 

   舞台は、南海の孤島のリゾート地。

   鉱山会社ネクサスの重役たちが、妻たちを連れて集まります。

   ところが、クーデターが発生。重役たちは殺されてしまいます。

   残された5人の妻たちは、とるものもとりあえず、ジャングルに逃げ込みます。それが、過酷なサバイバル生活のはじまりでした・・・・・・

   果たして、彼女たちは、無事に文明社会に戻ることができるのか・・・・・・

 

 

 

   文庫で上下巻。

   上巻の半分くらいまでは事件が起きません。5人の妻たちのセレブな日常がつづられています。しかし、そこを乗り越えると、あとは怒涛の冒険小説です。

 

   逃げ込んだジャングルは、島民たちでさえ入り込まないような危険な土地。

   何を食べるか、どこに寝るのか、飲み水はどうするのか、すべてが死と隣り合わせです。

 

   5人の女たちが、たくましく変貌していく様子は読みごたえ十分です。

   かならずしも一枚岩ではない彼女たちの人間関係も、よく書き込まれ、物語に厚みを与えています。

 

   また、ネズミのさばき方(ネズミも食料です)や、サソリに刺されたときの対処法など、サバイバルの知識も興味深いものがあります。