絶対に、深夜、読んではいけません。空腹で眠れなくなります。

 

  それが、この、犬塚惇平さんの「異世界食堂」(ヒーロー文庫、主婦の友社)

 

  オフィス街の近くの商店街、雑居ビルの地下一階にその食堂はあります。ふだんは、ふつ   うの洋食屋。

  土曜日は定休日・・・・・・のはずが、土曜になると、異世界へ通じる扉が開き、その店を訪れるのは異世界の客ばかり。

 

  トレジャーハンターの若い娘は、アツアツのメンチカツの美味しさに驚嘆し、人間に化けたドラゴンの女王は、ビーフシチューにご満悦。

 

  なんといっても、料理を食べるときの描写がすごいです。メンチカツを食べた時の口の中に広がる肉汁の味わいや、白パンのふかふかした食感。

 

  客も、リザードマンから貴族の姫君まで、バラエティに富んでいて、客たちには客たちのエピソードがあり、飽きさせません。

 

  このところ、食べることに飽きてきたなあと思った時に読めば効果てきめん、食欲を取り戻すことうけあいです。